担当:消費・安全局農産安全管理課
栽培用アマ種子における遺伝子組換え体(FP967)の検査法
1.概要
本検査法は、アマの種子を検査対象とする。DNA抽出精製はGenomic-tip 20/G (QIAGEN社)を用い、1検体から2反復でDNAを抽出精製する。抽出DNA試料中の目的遺伝子の有無を内在性遺伝子検出用プライマー対・プローブ及び組換え体由来遺伝子検出用プライマー対・プローブを用いたリアルタイムPCRで確認することより、検体が遺伝子組換えアマFP967を含むか判定する。
2.検査法
栽培用アマ種子における遺伝子組換えアマ(FP967)の検査法(PDF:245KB)
3.個別事項の説明
検査対象
和名: アマ
学名: Linum usitatissimum
DNA抽出精製
QIAGEN社のGenomic-tip 20/G を使用。
緩衝液中に抽出したDNAを陰イオン交換樹脂膜に吸着させ、不純物を取り除いた後、溶出。
PCRプライマー対及びプローブ
名称 | 標的遺伝子 | サイズ | 遺伝子配列 (注) | |
1 |
アマSAD遺伝子配列検知プライマー対・プローブ (内在性遺伝子検出用) |
SAD | 68 bp |
F:GCT CAA CCC AGT CAC CAC CT R:TGC GAG GAG ATC TGG AGG AG P:FAM- TGT TGA GGG AGC GTG TTG AAG GGA -BHQ1 |
2 |
NOSターミネーター及びスペクチノマイシン耐性遺伝子 の境界領域配列検知プライマー対・プローブ (組換え体由来遺伝子検出用) |
NOST-Spec | 105 bp |
F:AGC GCG CAA ACT AGG ATA AA R:ACC TTC CGG CTC GAT GTC TA P:FAM- CGC GCG CGG TGT CAT CTA TG -BHQ1 |
(注) F:フォワードプライマー、R:リバースプライマー、P:プローブ
使用PCR機器及び反応条件
1)検査法の開発・確立に使用したPCR機器
ABI 7900HT、ABI 7600(いずれもアプライドバイオシステムズ社)
2)反応条件
50℃, 2分間 → 95℃, 10分間 → [95℃, 15秒間 → 60℃, 1分間] × 45cycles
3)PCR試薬
Taqman Universal PCR Master Mix
検出限界
0.01%
※抽出DNAで算出(詳細は参考文献 1 参照)
参考文献
[1] Nakamura.K, Akiyama.H, Yamada.C, Satoh.R, Makiyama.D, Sakata.K, Kawakami.H, Mano.J, Kitta.K, and Teshima.R,お問合せ先
消費・安全局農産安全管理課
担当者:組換え体管理指導班
代表:03-3502-8111(内線4510)
ダイヤルイン:03-6744-2102