生分解性プラスチック製の生ごみ袋を用いた肥料の生産について
はじめに
将来にわたる肥料の安定供給のため、生ごみも含めた国内の未利用資源を肥料原料として活用することが重要です。このような中、生ごみの肥料化における省力化を進めるため、近年、微生物の働きにより水と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチックの普及が進みつつあり、一部の生ごみ収集指定袋等には、生分解性プラスチックが既に使用されています。さらに、「バイオプラスチック導入ロードマップ」(令和3年1月策定)では、資源循環の観点から、堆肥化・バイオガス化等に用いる生ごみ用収集袋に生分解性プラスチックを利用することが有用と整理されるなど、今後、生ごみ用収集袋(以降、生ごみ袋)への生分解性プラスチックの利用の増加が見込まれます。
一方、肥料の品質を確保する観点からは、生ごみの収集に用いたプラスチック製のごみ袋は異物として、肥料生産工程において除去するか又は微生物の働きにより十分に分解させる必要があります。分解させる場合は、ごみ袋に含まれる成分やその分解生成物が農作物の成長を阻害しないことも求められます。
そのため、農林水産省では、令和4年度より生分解性プラスチック製の生ごみ袋等を肥料の生産工程中で分解させる場合の留意点等に係る調査を行い、その結果をもとにガイダンスとして整理しています。
ガイダンス
生分解性プラスチック製の生ごみ袋を用いた堆肥の生産に係るガイダンス(PDF : 1,995KB)(令和6年7月10日)お問合せ先
消費・安全局農産安全管理課
担当者:肥料企画班、肥料検査指導班
代表:03-3502-8111(内線4568)
ダイヤルイン:03-3502-5968