鶏卵中の鉛等の含有実態調査
農林水産省は、令和元年度に実施した鶏卵中の鉛等の含有実態調査の結果をとりまとめました。 |
1.調査背景
鉛は、大気中に存在し、粉塵とともに落下し、農畜水産物を汚染することが知られており、水や食品を通じてヒトの体内に一定量以上吸収されることでヒトの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、コーデックス委員会は、2019年に、新たに基準値を設定すべき食品について議論し、乳幼児用食品等と並んで卵類をその候補の一つとして提案しました。
このため、農林水産省は、国産鶏卵について鉛に関するリスク管理措置を取る必要があるかを知るため、また、コーデックス委員会における鉛の基準値の設定に活用するため、国内で生産、販売されている鶏卵における鉛等の含有実態を調査しました。
2.調査結果(概要)
国内で生産、販売される鶏卵中の鉛及びカドミウムの濃度は全て検出下限未満、総ヒ素の濃度は、定量下限値であった1検体を除き全て検出下限未満でした。また、鶏卵の消費量データを使用して、各々の元素の総摂取量を推定したところ、これらの検出下限、定量下限は十分に低く設定されていることが確認され、鉛及び総ヒ素、カドミウムについて、食品全体からの摂取量に対する鶏卵からの摂取量の寄与は低いことが確認されました。
添付資料
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