終了した試験研究課題(豚流行性下痢に関する研究)
コロナウイルスによる豚の下痢を呈する伝染性疾病(PED等)の検査手法の開発及び体内動態解明に係る研究
- 研究期間
平成27年度~平成29年度 - 研究概要
豚流行性下痢(PED)は、平成25年10月我が国で7年ぶりに発生が確認されたあと、全国的に発生が拡大し、平成26年8月末までに38 道県817 農場で、同年9月以降、28都道県230農場(27年6月末時点)で発生が確認されています。また、同時期の下痢便から豚デルタコロナウイルスも検出され、鑑別検査が必要となっています。
本病の感染確認は、臨床検査やRT-PCR法等を用いて総合的に判断していますが、より精度が高く、多検体処理が可能な検査手法の開発が必要となっています。さらに、今般我が国で分離されたPEDウイルスは米国や中国で分離されたウイルスと分子系統学的に非常に近縁であることが判明していますが、本分離ウイルス自体の最小感染量や豚の体内での動態等は依然として不明なままとなっています。
このため、PEDのより高精度かつ効率的な検査手法の確立に向けた研究を実施するとともに本分離ウイルスを用いて感染実験等を実施し、最小感染量の特定や豚生体におけるウイルスの動態(検出部位、排泄量、排泄期間等)等を解析しました。 - 研究成果の概要等(PDF:73KB)
- 研究成果報告書
全体版(PDF:2,097KB)、分割版1(PDF:1,146KB)、分割版2(PDF:1,264KB)
抗菌剤に頼らない常在疾病防除技術の開発(小課題:豚流行性下痢ウイルス増殖性関連領域の特定による低病原性化技術の開発)
- 研究期間
平成29年度~令和3年度 - 研究概要
豚流行性下痢(PED)の発生予防や症状軽減、病原体まん延防止のためには、感染防御、排菌抑制または発病抑制効果の高いワクチンシーズの開発が必要です。そのため、PEDウイルス(PEDV)野外分離株及び連続継代によって得られた弱毒株について、遺伝学的及び生物学的に比較検討することにより、低病原性の要因を遺伝子レベルで特定しました。さらに、分子生物学的手法により、PEDVの増殖性に関連する遺伝子領域を特定しました。 - 研究成果の概要等(PDF:347KB)
- 研究成果報告書(PDF:946KB)
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