終了した試験研究課題(水産分野)
水産防疫に関する研究
国内主要養殖魚の重要疾病のリスク管理技術の開発
- 研究期間
令和元年度~令和5年度 - 研究概要
近年、主要な養殖種で原因が不明な疾病の発生がみられ、診断法がなく伝播経路等も不明なことから、これらが一度発生すると被害が大きくなりやすく、予防対策の立案・実施についても難しい状況にあります。また、国内に常在し清浄化が困難な疾病の中には、国際獣疫事務局(WOAH)が指定している疾病が存在し、水産物の輸出障壁になっているものがあります。WOAHでは疾病の清浄性担保の概念として、ゾーニング(地理的区分での管理)やコンパートメンタリゼーション(施設のバイオセキュリティレベルに基づく管理)による管理を示しています。しかし、水生生物の感染症は飼育水を介して伝播することから導入は困難であると考えられ、閉鎖水域で飼育されているニシキゴイを除き、水産防疫ではほとんど検討されてきませんでした。このため、本事業では、我が国の養殖業における重要疾病の診断法を開発または高度化し、防除法を確立するとともに、新たな清浄性管理手法の確立に資する養殖管理技術を開発することを目標として研究を実施しました。
小課題1:病原体が不明な水産動物疾病の診断法と防除法の開発- マダイに大量死を引き起こす不明病の診断法と防除法の開発
- ウナギの板状出血病の診断法と防除法の開発
- ニジマスのラッシュの診断法と防除法の開発
- アユの異型細胞性鰓病の発病原因の解明と防除法の開発
- ゾーニングによるマダイイリドウイルス(RSIV)病の清浄性管理手法の確立に資する養殖管理技術の開発
- コンパートメンタリゼーションによるマス類の伝染性造血器壊死症(IHN)の清浄性管理手法の確立に資する養殖管理技術の開発
- 研究成果の概要等(PDF : 596KB)
- 研究成果報告書(PDF : 1,674KB)
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課食品安全科学室
代表:03-3502-8111(内線4451)
ダイヤルイン:03-3502-5722