更新日:令和3年3月24日
(別紙)農林水産省が優先的にリスク管理を行う有害化学物質の検討基準
以下の項目について検討し、優先的にリスク管理を行う有害化学物質を分類する。
(1)食品安全を確保する観点(リスクベース)
- 危害要因の毒性
H:耐容摂取量(TDI等)が小さく、不可逆的な影響がある。
M:耐容摂取量は中程度であり、不可逆的な影響がある。
耐容摂取量は小さいが、影響は可逆的である。
現時点で、十分な情報がない場合。
L:耐容摂取量が大きい。
耐容摂取量は中程度であるが、影響は可逆的である。
- 危害要因の含有実態
H:農林水産物/食品中の含有濃度が高く、複数の食品群に含有される。
農林水産物/食品中の含有濃度が中程度であるが、多数の食品群に含有される。
M:農林水産物/食品中の含有濃度が中程度であり、複数の食品群に含有される。
農林水産物/食品中の含有濃度が高いが、単一の食品群にしか含有されない。
農林水産物/食品中の含有濃度が低いが、多数の食品群に含有される。
現時点で、十分な情報がない場合。
L:農林水産物/食品中の含有濃度が低く、含有される食品群は限られている。
農林水産物/食品中の含有濃度が中程度であるが、単一の食品群にしか含有されない。
- 暴露(危害要因の摂取量)の推定(日本における暴露評価、或いは毒性及び含有実態からの推定)
H:経口摂取量が多い(例えば、耐容摂取量の1割以上など)。
M:経口摂取量が中程度(例えば、耐容摂取量の100分の1以上1割未満)。
現時点で、十分な情報がない場合。
L:経口摂取量が少ない(例えば、耐容摂取量の100分の1未満)。
(2)関係者の関心度
リスクコミュニケーション等を通じた関係者・国民の関心
H:非常に関心がある。
M:関心がある。
L:あまり関心がない。
-:知らなかった。
(3)国際的動向
- 国際機関・海外におけるリスク管理等の状況
以下の3点に基づき判断
- コーデックス食品汚染物質部会(CCCF)における実施規範や基準値作成の検討の有無
- FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)や関連する国際的専門家会合におけるリスク評価の検討の有無
- 海外におけるリスク管理の取組状況
H:国際機関で既に何らかの決断がなされているか、検討中である。
M:一部の国・地域で既に何らかの決断がなされている。
L:上記のいずれにも該当しない。
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課
代表:03-3502-8111(内線4459)
ダイヤルイン:03-6744-2135