「令和2年度 畜水産物中のダイオキシン類の実態調査」の結果について
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1. 調査の背景
農林水産省は、「ダイオキシン対策推進基本指針」(平成11年3月ダイオキシン対策関係閣僚会議決定)及び「食品の安全性に関する有害化学物質サーベイランス・モニタリング中期計画」(平成18年4月20日、平成22年12月22日、平成28年1月8日公表。以下「中期計画」という。)に基づき、農畜水産物中のダイオキシン類濃度の実態を調査しており、令和2年度においては、畜産物及び水産物を対象に調査しました。
2. 調査結果(概要)
(1)畜産物
5品目(牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵、牛乳)について、本年度及び平成12年度以降の調査結果から経年的変化の傾向を確認したところ、3品目(鶏肉、鶏卵、牛乳)について有意な下降傾向が認められました。
一方で、2品目(牛肉、豚肉)では、変動傾向(上昇傾向あるいは下降傾向)は認められませんでした。
(2)水産物
1品目(ホッケ)について、本年度及び平成18年度以降の調査結果から経年的変化の傾向を確認したところ、変動傾向(上昇傾向あるいは下降傾向)は認められませんでした。
3. 今後の対応
農林水産省は、ダイオキシン類の経年変化を見るため、中期計画に基づき、継続して農畜水産物の実態を調査する予定です。
最新の調査結果を追加した場合には、農林水産省ウェブサイトの消費・安全局トップページにて注目情報としてお知らせします。
「農畜水産物中のダイオキシン類の実態調査の結果について」
URL: https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/gyokai/g_kenko/busitu/tikusui_dioxin.html
「消費・安全局トップページ」
URL: https://www.maff.go.jp/j/syouan/index.html
(参考)食品からのダイオキシン類一日摂取量調査について
厚生労働省が令和2年度に実施した食品からのダイオキシン類一日摂取量調査(令和3年12月公表)では、我が国における農畜水産物を含む食品全体からのダイオキシン類の摂取量は、平均0.40 pg-TEQ/kg体重/日で、耐容一日摂取量(4 pg-TEQ/kg体重/日)より低いと報告されています。
- 耐容一日摂取量(TDI:Tolerable Daily Intake)
人が生涯にわたり毎日摂取しても健康に悪影響が現れないと判断される一日当たりの摂取量。 - pg(ピコグラム):1 兆分の1 グラム
- TEQ(毒性等量:Toxic Equivalent Quantity)
ダイオキシン類は種類ごとに毒性の強さが異なるため、摂取したダイオキシン類の量は、種類ごとの毒性の強さを換算する係数を乗じて得た値を総和した値(毒性等量)として表示。
厚生労働省が実施した食品からのダイオキシン類一日摂取量調査については、以下のURLから御覧になれます。
厚生労働省「食品中のダイオキシン対策について」
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kagaku/dioxin/index.html [外部リンク]
<添付資料>
- 別添1:令和2年度畜産物中のダイオキシン類の実態調査結果(PDF : 335KB)
- 別添2:令和2年度水産物中のダイオキシン類の実態調査結果(PDF : 634KB)
- 別添3:令和2年度食品からのダイオキシン類一日摂取量調査等の結果(PDF : 117KB)
お問合せ先
消費・安全局畜水産安全管理課
担当者:生産安全班(畜産物担当)
代表:03-3502-8111(内線4536)
ダイヤルイン:03-6744-2104
消費・安全局畜水産安全管理課
担当者:水産安全班(水産物担当)
代表:03-3502-8111(内線4540)
ダイヤルイン:03-6744-2105