第21回 農作物病害虫防除フォーラム~今後の土壌病害虫対策を考える~
更新日:平成27年12月22日
担当:消費・安全局植物防疫課防除班
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1 開催趣旨
農林水産省では、土壌病害虫による農作物の被害を防止するため、本年8月に北海道の一部地域で国内で初めて発生が確認されたジャガイモシロシストセンチュウの防除技術の開発など緊急的な試験研究のほか、キュウリやショウガなど主要農作物に寄生して防除が困難な病害虫に対する防除体系の確立などの技術開発に取り組んでいます。
土壌病害虫による農作物被害対策は、主に臭化メチル消毒が従来から広く利用されてきましたが、オゾン層保護の観点から国内での使用が全廃された平成24年末以降、代替農薬の登録や防除技術の開発・普及が進められており、土壌改良による病害虫に強い環境作りや土壌診断に基づく適切な防除など、総合的病害虫防除・雑草管理(IPM)の考え方に基づき、過度に農薬に依存しない総合的な防除対策を講ずることが重要です。
農林水産省では、平成7年から毎年1回ずつ、そのときどきの病害虫防除に関するテーマを設定し、試験研究の成果、先進的な取組事例、生産現場における諸課題などを紹介し、意見交換を行う「農作物病害虫防除フォーラム」を開催しています。
本年のテーマは、「土壌病害虫の防除対策」とし、近年開発された先進的な防除技術や産地での取組状況を紹介し、今後の土壌病害虫対策について意見交換します。
2 開催日時
平成27年12月9日(水曜日)13時30分~17時30分
3 開催会場
農林水産省 本館7階 講堂
4 参集範囲
病害虫防除に携わる又は興味のある行政、試験研究機関、普及指導機関、メーカー、団体、生産者等都道府県、市町村、試験研究機関、メーカー、団体、生産者、病害虫防除に興味がある方等
5 講演議題・講演者
座長 (国研)農研機構 中央農業総合研究センター 上席研究員 津田 新哉 氏
- (1)土壌病害虫対策の現状と展望
(国研)農研機構 中央農業総合研究センター 上席研究員 津田 新哉 氏
- (2)分子生物学的手法を用いたセンチュウ密度と被害程度の予察
国立大学法人東京農工大学大学院 農学研究院 教授 豊田 剛己 氏
- (3)次世代型土壌病害管理 -ヘソディムの概要と研究・普及の現状と課題-
(国研)農業環境技術研究所 研究専門員 對馬 誠也 氏
- (4) 転炉スラグを用いた土壌pH矯正による土壌病害の被害軽減技術
(国研)農研機構 東北農業研究センター 上席研究員 門田 育生 氏
講演要旨(PDF : 513KB) 講演資料(PDF : 1,859KB)
- (5)ナス半身萎凋病を抑制する輪作体系の実証
群馬県農業技術センター 独立研究員 池田 健太郎 氏
講演資料(PDF : 2,963KB) 分割版1(PDF : 1,476KB) 分割版2(PDF : 1,728KB)
- (6)土壌還元消毒の消毒メカニズムと実践事例
(公財)園芸植物育種研究所 研究員 門馬 法明 氏
講演要旨(PDF : 194KB)
講演資料(PDF : 7,994KB) 分割版1(PDF : 1,657KB) 分割版2(PDF : 1,631KB)
分割版3(PDF : 1,884KB) 分割版4(PDF : 1,881KB)
分割版5(PDF : 1,567KB)
【総合討論】 総合討論概要(PDF : 101KB)
お問合せ先
消費・安全局植物防疫課
担当者:国内防除第2班
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382