生産者の皆様へ
更新日:令和6年3月28日
薬剤耐性とは、抗菌剤の不適切な使用によって、細菌を殺したり生育を止めたりする効果がなくなることをいいます。
そして、薬剤耐性を獲得した薬剤耐性菌は抗菌剤が効かず、病気が治らない・治りにくい状況を引き起こしてしまいます。
抗菌剤を正しく使用し、「健康で美味しい」を未来へつなぎましょう!
1 リーフレット
1-1 慎重使用に関する基本的な考え方
生産者を中心とした、抗菌剤を使用する際の「責任ある慎重使用」の徹底に関する基本的な考え方を公表しています。
畜産物生産における動物用抗菌性物質製剤の慎重使用に関する基本的な考え方について(PDF:301KB)(平成25年12月24日)
1-2 MRSAについて
MRSAとは、ヒトや動物の皮膚などに存在する黄色ブドウ球菌のうち、抗菌剤が効きにくくなった細菌のことです。一般的には、健康なヒトや豚では疾病の原因とはなりませんが、抵抗力が弱まっている場合に感染症を引き起こしてしまうことがあります。
生産者向け(PDF : 461KB)
2 関連動画
畜産生産者の皆さまに向けて薬剤耐性普及啓発活動の一環として動画を公開しています。
もちろん畜産生産者以外の皆さまもご覧いただけます。
抗菌剤の慎重使用について簡単に学ぶことができます。
2-1 薬剤耐性対策普及啓発動画
畜産生産者向け動画(3分 ver)
畜産生産者向け動画(30秒 ver)
2-2 優良事例動画(抗菌剤に頼らない養豚生産の取組み)
管理獣医師の指導の下、飼養衛生管理の徹底や、グループシステムの導入等様々な工夫により、事故率の低減、生産性の向上を実現し、抗菌剤に頼らない養豚生産を実践している養豚生産者の方々の取組を紹介します。是非ご覧ください。
<令和2年度生産資材安全確保対策委託事業(動物分野における薬剤耐性対策普及啓発事業)にて作成>
タローファーム
「管理獣医師の指導によるグループシステム移行で事故率を10%から5%に低減!結果的に薬剤耐性対策を推進!」
高橋畜産
「病原菌と闘わない農場作りパーシャルデポピュレーション実施で事故率半減!意識改革で抗菌剤使用量低減!」
五十嵐ファーム
「余裕ある養豚経営で高い生産成績!良好な疾病対策で低い医薬品費!」
2-3薬剤耐性(AMR)対策のポイントについての紹介動画
薬剤耐性(AMR)対策を推進するためには、生産現場では抗菌剤を慎重に使用することが重要です。農林水産省では、慎重使用を推進するために、獣医師や生産者の皆さまに向けた薬剤耐性対策のポイント、抗菌剤の慎重使用の考え方、薬剤耐性菌について調べる試験(薬剤感受性試験)について紹介する動画を作成しました。業務の参考に、また研修会の教材として、幅広く活用してください。
ご覧になりたい動画をクリックすると、YouTube(外部リンク)に移動します。
<平成29年生産資材安全確保対策委託事業(薬剤耐性関連研修教材作成事業)により作成>
検討委員(50音順)
伊藤貢 有限会社あかばね動物クリニック取締役
加藤敏英 酪農学園大学獣医学群獣医学類教授
澤田拓士 日本獣医生命科学大学名誉教授
薬剤耐性(AMR)対策~獣医師、生産者が知っておくべきこと~
お問合せ先
消費・安全局畜水産安全管理課
担当者:薬剤耐性対策班、飼料安全基準班
代表:03-3502-8111(内線4534)
ダイヤルイン:03-6744-2103