アクションプランとはなんですか?
更新日:令和5年4月28日
グローバル・アクションプランの策定
2015年5月に世界保健機関(WHO)の総会で薬剤耐性に関するグローバル・アクションプランが採択されました。このグローバル・アクションプランは薬剤耐性問題に取り組むための枠組みを示したものです。
WHOのアクションプラン策定の背景には、薬剤耐性問題に対する危機感があります。経済協力開発機構(OECD)の報告書によれば、年間70万人と推定される薬剤耐性に起因する世界の死亡者数が、2050年にはがんの死亡者数を超えて1,000万人となる恐れがあります。
薬剤耐性問題の解決には、人の医療分野だけでなく、動物分野や環境分野等の垣根を越えた取り組み(ワンヘルス・アプローチ)が必要になります。このため、WHOによるアクションプランの策定の際は、動物や農業分野における国際組織との密接な連携がありました。
- グローバル・アクションプランはこちら(外部リンク)。
日本のアクションプラン
日本では、2016年に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2016-2020)」が策定され、関係省庁等が連携して取り組んできました。その後、2023年に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2023‐2027)(外部リンク)」が新たに策定されました。
このアクションプランでは、ヒト、動物、農業分野などが分野の垣根を越えて取り組むべき課題を引き続き6つの目標に分けて示しています。
6つの目標
- (1) 普及啓発・教育
- (2) 動向調査・監視
- (3) 感染予防・管理
- (4) 抗微生物剤の適正使用
- (5) 研究開発・創薬
- (6) 国際協力
アクションプランの目標達成に向けて、関係省庁は毎年進捗状況を確認しながら取り組みを進めています。
個別の取り組みの詳細は以下のリンクよりご確認ください。
お問合せ先
消費・安全局畜水産安全管理課
担当者:薬剤耐性対策班、飼料安全基準班
代表:03-3502-8111(内線4532)
ダイヤルイン:03-6744-2103