細菌とは何ですか?
更新日:令和元年11月1日
1.細菌とは何ですか?
細菌とは、微生物1の一種であり、細胞核を持たず、単一の細胞で構成される原核生物2に属します。通常、細菌の大きさは真核生物2の細胞に比べて小さいです。細菌には、乳酸飲料や納豆の製造に使われるような役に立つものもあれば、食中毒や病気などを引き起こし、人の健康に害を及ぼすものもあります。例えば、腸管出血性大腸菌やサルモネラ、カンピロバクターなどは食中毒を起こす細菌としてよく知られています。また、細菌とよく混同されるものとして「ウイルス」が挙げられますが、構造・大きさをはじめ、両者には多くの違いがあります(図参照)。
図.一般的なウイルス・細菌・細胞の大きさと構造
1微生物とは、一般的に「小さい生物」という意味で、寄生虫、カビ、酵母、細菌、ウイルスなど多くの種類があります。ただし、ウイルスはたんぱく質と核酸から構成され、細胞の外で自ら増えることができないことから無生物といわれることもあります。
2生物は「細胞」からできていますが、一般的に大きく2種類に分類されます。「細胞核」のある「真核生物」と、「細胞核」を持たない「原核生物」です。いずれも遺伝情報を持った核酸を含みますが、真核生物では核膜の中にあり、原核生物では細胞内にそのまま存在します。細菌は原核生物、人や動植物、寄生虫、カビ、酵母は真核生物です。
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