3 消費者と食・農とのつながりの深化
(1)食育や地産地消の推進と国産農産物の消費拡大
ア 国民運動としての食育の推進
(ア)「第4次食育推進基本計画」等に基づき、関係府省庁が連携しつつ、様々な分野において国民運動として食育を推進します。
(イ)子供の基本的な生活習慣を育成するための「早寝早起き朝ごはん」国民運動を推進します。
(ウ)食育活動表彰を実施し受賞者を決定するとともに、新たな取組の募集を行います。
イ 地域における食育の推進
郷土料理を始めとした地域の食文化の継承や農林漁業体験機会の提供、和食給食の普及、共食機会の提供、地域で食育を推進するリーダーの育成といった地域で取り組む食育活動を支援します。
ウ 学校における食育の推進
家庭や地域との連携を図るとともに、学校給食を活用しつつ、学校における食育の推進を図ります。
エ 国産農産物の消費拡大の促進
(ア)食品関連事業者と生産者団体、国が一体となって食品関連事業者等における国産農産物の利用促進の取組等を後押しするなど、国産農産物の消費拡大に向けた取組を実施します。
(イ)消費者と生産者の結び付きを強化し、我が国の「食」と「農林漁業」についての魅力や価値を国内外にアピールする取組を支援します。
(ウ)地域の生産者等と協働し、日本産食材の利用拡大や日本食文化の海外への普及等に貢献した料理人を顕彰する制度である「料理マスターズ」を実施します。
(エ)生産者と実需者のマッチング支援を通じて、外食・中食向けの米の安定取引の推進を図ります。また、米飯学校給食の推進・定着に加え、業界による主体的取組を応援する運動「やっぱりごはんでしょ!」の実施等のSNSを活用した取組、米と健康に着目した情報発信等により、米消費拡大の取組の充実を図ります。
(オ)砂糖に関する正しい知識の普及・啓発に加え、砂糖の需要拡大に資する業界による主体的取組を応援する運動「ありが糖運動」の充実を図ります。
(カ)地産地消の中核的施設である農産物直売所の運営体制強化のための検討会の開催、観光需要向けの商品開発や農林水産物の加工・販売のための機械・施設等の整備を支援するとともに、施設給食の食材として地場産農林水産物を安定的に生産・供給する体制の構築に向けた取組やメニュー開発等の取組を支援します。
(2)和食文化の保護・継承
地域固有の多様な食文化を地域で保護・継承していくため、各地域が選定した伝統的な食品の調査・データベース化や普及等を行います。また、子供たちや子育て世代に対して和食文化の普及活動を行う中核的な人材を育成するとともに、子供たちを対象とした和食文化普及のための取組を通じて和食文化の次世代への継承を図ります。さらに、官民協働の「Let’s!和ごはんプロジェクト」の取組を推進するとともに、文化庁における食の文化的価値の可視化の取組と連携し、和食が持つ文化的価値の発信を進めます。くわえて、外食・中食事業者におけるブランド野菜・畜産物等の地場産食材の活用促進を図ります。
(3)消費者と生産者の関係強化
消費者・食品関連事業者・生産者団体を含めた官民協働による、食と農とのつながりの深化に着目した国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」として、地域の農業・農村の価値や生み出される農林水産物の魅力を伝える交流イベントを始め、消費者と生産者の関係強化に資する取組を実施します。
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