第18回ベルリン農業大臣会合の結果概要(令和8年1月)
1.ベルリン農業大臣会合
(1)概要
令和8年1月17日(土曜日)、約70の国と国際機関が参加してベルリン農業大臣会合が開催され、「水、収穫、私たちの未来」をテーマに、世界の食料安全保障の確保と気候変動への対応に向けた持続可能な水の利用方法等について議論が行われました。我が国からは鈴木農林水産大臣が出席し、食料安全保障を確保するためには水資源の効率的な管理と生態系の保全を両立させることが不可欠であると述べ、日本の持続可能な水利用に関する取組について紹介しました。本会合において、ベルリン農業大臣会合コミュニケが採択されました。
(※)ベルリン農業大臣会合とは
食料や農業に関する喫緊の課題を議論するため、ドイツ農業・食料・故郷省が例年1月中下旬に主催する世界最大級の農業大臣会合。2009年から毎年開催されており、今回で18回目の開催となる。


(2)開催日程
令和8年1月17日(土曜日)
(3)我が国発言のポイント
- 水田農業における間断かんがい(AWD)は、節水を可能にするとともに、水田からの温室効果ガス排出を削減し、効率的な水利用を促進する有力な手法であり、東南アジアへの普及を促進。
- 用水供給や配水に必要な施設の強化とともに、デジタル技術を活用した水管理の高度化により、持続可能な水利用を実現し、農業の生産性と環境保全の両立を推進。
- 持続可能な森林経営は、生物多様性の保全や気候変動対策へのシナジー効果が期待され、将来世代への水資源確保の鍵であり、我が国は間伐等の森林整備により、水循環の安定化を推進。
- 食料安全保障を確立するために、農地の集約化やスマート農業の導入を通じて構造転換を加速し、生産性の向上を図り、完全閉鎖型の植物工場や陸上養殖施設等、新たなテクノロジーへの投資を促進。
- ブルーバイオエコノミーに関し、資源管理の強化や海洋環境の変化に対応した新たな操業形態の構築、養殖業や水産加工業の振興を推進。
(4)ベルリン農業大臣会合コミュニケのポイント
- 農業は世界の水資源の持続可能な管理の中心に位置付けられるべきであり、農業が国際的な水政策の形成における重要な主体として認められるよう、緊急に対応する必要性を強調。
- 持続可能な水管理や水の強じん性の鍵となる水の効率的な利用を促進することで、持続可能な生産の最大化にも寄与。
- 持続可能な水管理政策と連動したスマートかつ精密な灌漑、節水技術、持続可能な土壌管理、間断かんがい(AWD)等、状況に応じた適切なアプローチを支持。
- 持続可能な森林経営と、森林保全・回復が水循環全体の安定性において重要な役割を果たし、農業生産や水生生態系に対する水質、利用可能性とアクセスに直接影響することを強調。
- 水質汚染のさらなる防止・削減に貢献するため、精密施肥、低投入型栽培、被覆作物、緩衝帯、排水管理の改善等の優良事例の活用を奨励。
- 持続可能な漁業や養殖の推進、水産資源由来製品の利用、加工、付加価値向上を含む水産資源と水の効果的な保全、管理、再生と、持続可能な利用にコミット。
添付資料
- ベルリン農業大臣会合コミュニケ(英文(PDF : 1,373KB)・仮訳(PDF : 473KB))
お問合せ先
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