更新日:平成29年11月9日
家畜に使用する抗菌性物質について
概要
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農林水産省が実施しているリスク管理措置
農林水産省は科学的知見に基づき、動物用抗菌性物質製剤(抗菌剤)と抗菌性飼料添加物についてリスク管理措置を実施しています。
リスク管理措置の概要
(概要) |
(詳細版) |
慎重使用に関する基本的な考え方
獣医師及び生産者を中心とした、抗菌剤を使用する際の「責任ある慎重使用」の徹底に関する基本的な考え方を公表しています。
畜産物生産における動物用抗菌性物質製剤の慎重使用に関する基本的な考え方について(PDF:301KB)(平成25年12月24日)
(獣医師や生産者向けのパンフレットはこちらをご覧下さい。)
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抗菌剤の慎重使用に資するため、ガイドブックを作成しています。
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家畜における抗菌性物質のリスク管理策定指針
農林水産省では、リスク管理措置を策定する上で必要となる指針を定め、これに基づいてリスク管理措置を策定、実施しています。 |
動物用抗菌性物質製剤
飼料添加物
食品安全委員会の評価結果等を踏まえて講じたリスク管理措置
食品安全委員会では、動物用抗菌性物質が家畜等に使用された場合に選択される薬剤耐性菌が、食品を介して人に健康上の影響を与える可能性及びその程度を評価しています。 その評価結果に基づき、農林水産省では、以下のリスク管理措置を講じています。 |
動物用抗菌性物質製剤
- 牛及び豚用フルオロキノロン剤(PDF:77KB)(掲載:平成24年6月25日)
- 鶏用フルオロキノロン剤(PDF:93KB)(掲載:平成26年9月11日)
-(リーフレット)鶏用フルオロキノロン剤の慎重使用と有効性の確保(PDF:1,108KB) - 牛用ツラスロマイシン製剤(PDF:58KB)(掲載:平成29年9月11日)
- 豚用ツラスロマイシン製剤(PDF:73KB)(掲載:平成24年12月25日)
- 牛用ガミスロマイシン製剤(PDF : 111KB)(掲載:平成30年1月10日)
- 牛用ピルリマイシン製剤(PDF:59KB)(掲載:平成25年9月10日)
- 牛及び豚用セフチオフル製剤(PDF:100KB)(掲載:平成29年4月13日)
- 牛及び豚用セフキノム製剤(PDF:114KB)(掲載:平成29年9月11日)
飼料添加物
参考:食品安全委員会の評価結果(外部リンク)
動物用医薬品 |
飼料添加物 |
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薬剤耐性菌のモニタリング と動物用抗菌剤の販売高
農林水産省では、家畜由来細菌における薬剤耐性のモニタリングと、動物用抗菌剤における販売高の調査を行っています。 |
薬剤耐性モニタリング
農林水産省では、1999年から、畜産分野における全国的な動向調査を実施し、薬剤耐性の状況を監視しています。- 薬剤耐性菌への対応(動物医薬品検査所)
- 英語版の報告はこちらを御覧ください(Japanese Veterinary Antimicrobial Resistance Monitoring system(JVARM))
動物用抗菌剤の販売高
我が国の薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
薬剤耐性は、人医療、動物その他の関係分野が連携して対応すべき課題であるため、アクションプランは関係省庁・関係機関が協働して集中的に取り組む対策を取りまとめています。
- 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(概要)(PDF:448KB)
- 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(本体)(PDF:1,350KB)
- アクションプランに関する説明資料(PDF : 587KB)(掲載:平成28年4月、更新:平成29年11月)
- 薬剤耐性(AMR)対策畜種別実行計画(PDF : 178KB)(掲載:平成29年10月)
11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間です
アクションプランでは、「普及啓発・教育」が対策の柱の一つとして掲げられています。
薬剤耐性に関する全国的な普及啓発活動を推進するため、毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」に設定しています。
農林水産省では、アクションプランに沿った取り組みを推進するため、抗菌剤の慎重な使用のさらなる周知・徹底等を目的とした以下の通知を発出するとともに、リーフレットを作成しました。関係者の普及啓発活動にご活用ください。
また、薬剤耐性対策の更なる普及啓発を推進するために、薬剤耐性対策の取組事例の収集を行い、優良事例を関係者に広く周知する予定です。是非とも事例収集に御協力をお願いいたします。
- 動物用抗菌性物質製剤の慎重使用の徹底及び薬剤耐性対策における取組事例の収集について(平成29年10月24日)(PDF : 265KB)
- 薬剤耐性対策行動計画の周知と動物用抗菌性物質製剤の慎重使用の徹底について(平成28年10月19日)(PDF : 76KB)
- 愛玩動物医療分野における薬剤耐性対策について(平成28年10月19日)(PDF : 78KB)

![]() 獣医師向けリーフレット(パワーポイント版)(122KB) |
畜産関係者向けリーフレット及び愛玩動物医療関係者向けリーフレット
畜産関係者向けリーフレット(PDF版)(PDF : 565KB) 畜産関係者向けリーフレット(パワーポイント版)(647KB) |
![]() 愛玩動物医療関係者向けリーフレット(PDF版)(PDF : 412KB) 愛玩動物医療関係者向けリーフレット(パワーポイント版)(551KB) |
薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議について
全国的な普及啓発活動を推進し、薬剤耐性に関する知識・理解を深めるため、「薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議」を開催しています。
- 薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議の開催及び薬剤耐性(AMR)対策推進月間(11月)の設定について[外部リンク]
- 「第1回薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議」について[外部リンク]
- 「第2回薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議」について[外部リンク]
第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰について
内閣官房、文部科学省、厚生労働省及び農林水産省では、薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動を広く募集し、優良事例を表彰することで、対策に係る自発的な活動を喚起奨励すること等により、対策の全国的な広がりを促進することを目的として「第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」を行いました。平成29年6月26日、日本科学未来館において、「第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」表彰式を開催し、「薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞」、「厚生労働大臣賞」、「文部科学大臣賞」、「農林水産大臣賞」及び「「薬剤耐性へらそう!」応援大使賞」の5つの賞について、受賞者12団体・個人に表彰状と表彰盾が贈呈されました。
農林水産大臣賞は、「動物用抗菌剤研究会」並びに、「一般社団法人日本養豚開業獣医師協会」に贈呈されました。
表彰式の詳しい様子は以下のサイトをご覧ください。
薬剤耐性菌に関する国際的な取組
OIEやWHOなどの国際機関においても薬剤耐性菌に関する様々な取組が行われています。 |
OIEにおける取組み
OIEは、薬剤耐性菌対策に関する陸生及び水生動物衛生規約を策定しています。
WHO国際行動計画
WHOは、2015年5月、薬剤耐性に関する国際行動計画を採択しました。薬剤耐性対策は、世界的に人医療、動物その他の関係分野が連携して対応する課題であるとされています。
WHOは、行動計画を踏まえ、薬剤耐性菌に関する理解を深め、意識向上をはかるため、毎年11月の1週間を、World Antibiotic Awareness Weekとしています(2017年11月13日から19日まで)。
それに対応して、OIEにおいても動物分野での取組を行っています。
コーデックスのガイドライン等
Codexは、薬剤耐性菌の問題に対して、リスクアナリシスの考え方に基づいてリスク評価を行った上で、リスクの程度に応じたリスク管理措置を講じることが重要であるとしており、薬剤耐性対策に関する行動規範(Code of Practice)やガイドラインを定めています。
お問合せ先
消費・安全局 畜水産安全管理課
担当者:薬剤耐性対策班、飼料安全基準班
代表:03-3502-8111(内線4532)
ダイヤルイン:03-3502-8097