ICT技術の活用を検討している方へ
ICTを活用した放牧技術
現在、ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用した放牧管理の省力化・遠隔監視等の技術の開発・実用化が進められています。
放牧監視の省力化、遠隔監視
GPSやRFIDタグを内蔵した首輪によって、牛の一定時間ごとの位置を把握することで個体確認を実施します。
毎日行う個体の安否確認の省力化(監視頻度の低減、遠隔地での確認、個体識別の効率化)、脱柵や放牧地内での滑落事故等の早期発見と効率的な捜索などが可能となります。
GPS・加速度計内蔵の首輪
RFIDタグ
放牧牛の個体管理(健康、繁殖管理)
GPSの位置情報による牛の行動軌跡、3軸加速度計による健康・繁殖管理(発情発見)、RFIDタグによる個体識別により、水飲み場に設置した体重計で体重の自動記録を実施します。これにより、放牧中の発情発見、体調不良の発見、体重の管理の省力化につながります。
また、GPSや加速度計により得られる牛の行動量と現場での実際の発情行動をAIに学習させ、これらのデータを基に発情兆候のある牛を見つけることが可能になります。
ICT機器の利用には、放牧地における通信環境の整備が必要です。
水飲み場に設置された体重計
受信局(電源がない場所は、ソーラー発電で対応)
広域Wi-Fi、長距離無線LAN通信
ICT技術の活用を検討している方向けマニュアル
放牧では、低コストでの子牛管理・育成を実現するため、ICTの開発が進められています。
本資料では、ICT技術を用いた放牧牛用の情報収集システムについて紹介されています。
ICTを活用した放牧牛の情報収集システム(PDF : 801 KB)(外部リンク:(国研)農研機構)
ICT技術実証事例
GPSを活用した放牧牛の管理システムを構築する実証事業の実施事例をご紹介します。
牛の現在地や移動状況等を把握するほか、設定した放牧エリアから牛が脱走した場合は関係者のスマートフォン等へ一斉通報することで、早期保護を図ります。
・島根県畜産技術センター(PDF : 788KB)
お問合せ先
畜産局飼料課
代表:03-3502-8111(内線4856)
ダイヤルイン:03-6744-7192