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農林水産省

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放牧の部屋

最終更新 令和5年10月13日

農林水産省では低コスト省力化、耕作放棄地等の再生利用等を推進するため、肉用牛放牧や放牧酪農の取組を推進しています。また、鳥獣害対策に有効との報告もあります。
このページでは放牧に関する様々な情報をご紹介します。下記キーワードをクリックしていただくと該当箇所に移動します。
放牧の導入を検討している方へ /放牧をはじめる方へ/放牧の際の留意点 /初めて放牧を導入する方向けマニュアル/放牧推進のための事業等一覧について /放牧関係データ /アンケート/放牧を推進する際の相談窓口 /技術情報等関連リンク 

繁殖経営で放牧に取り組みたい方へ/酪農経営で放牧に取り組みたい方へ/ICT技術の活用を検討している方へ

農林水産省飼料課 関連ページ 飼料全般/優良品種の活用について

お知らせ

公共牧場・放牧をめぐる情勢(令和5年8月)を更新しました。(8月23日掲載)

周年親子放牧導入マニュアルのリンクを掲載しました。(12月23日掲載) 

放牧の導入を検討している方へ

放牧を導入するメリット

放牧を導入することで、省力的かつ低コストな生産体系を実現することができます。
また、牛が運動することで足腰が強くなるなど健康な状態となり、繁殖牛においては分娩事故が少なくなります。
耕作放棄地などで放牧を行うことで、未利用な土地の活用や景観保全につながります。



放牧前の耕作放棄地(写真提供:(国研)農研機構)



野草を採食する放牧牛(写真提供:(国研)農研機構)



放牧1年後の同じほ場(写真提供:(国研)農研機構)



図1:放牧導入による農作業の変化(資料提供:(国研)農研機構)


肉用牛繫殖経営コスト比較
図2:肉用牛繁殖経営のコスト比較(試算例)


酪農経営コスト比較
図3:酪農経営のコスト比較(試算例)

放牧に適した草種を調べたい方へ

地域に合わせた草種を選択することで、収量・品質を確保し、安定した放牧経営を実現することができます。
品種情報についてはこちら

放牧を始める方へ


放牧を始めるには、電気牧柵(電牧)や水飲み場の設置、日陰の確保などを行う必要があります。
電気牧柵の漏電を防ぐために、設置場所は刈り払いを行う必要があります。
出典:(独)家畜改良センター「耕作放棄地での放牧のすすめ」より抜粋


放牧地の準備ができたら、牛を導入します。
脱柵を防ぐために、電気牧柵の電気刺激を覚えさせます。
牛は群れを好むため、2頭以上で放牧させましょう。
出典:(独)家畜改良センター「耕作放棄地での放牧のすすめ」より抜粋


放牧では、牧地管理や健康管理、衛生管理を日々行う必要があります。
特に家畜伝染病の原因となるダニ、アブは対策が必要です。
ダニは一年中発生するため、放牧牛にプアオン剤の塗布を定期的に行います。
アブが発生する時期はアブトラップを設置しましょう。
出典:(独)家畜改良センター「耕作放棄地での放牧のすすめ」より抜粋

放牧の際の留意点

放牧における家畜衛生について

放牧において、特に警戒が必要な寄生虫は小型ピロプラズマ原虫と肝蛭(かんてつ)です。
原虫を媒介するダニ対策や血液検査、肝蛭病対策について解説されています。
水田放牧時の寄生虫対策(PDF : 684KB)(外部リンク:(国研)農研機構)

牛伝染性リンパ腫は、放牧場で広がりやすい感染症のひとつです。
多くはウイルス感染で起こるものであり、牛白血病ウイルス対策について解説されています。
家畜伝染病予防法の一部改正により、牛白血病は牛伝染性リンパ腫と名称変更されています。
水田放牧時の牛白血病ウイルス対策(PDF : 544KB)(外部リンク:(国研)農研機構)

感染症伝播等の原因となるアブ類に対しての有効な防除手段はトラップによる捕殺です。
全ての種類に対して有効で、持ち運びや保管が楽な折りたたみ式のトラップをご紹介します。
折りたたみ式アブ防除用トラップ((国研)農研機構 東北農業研究センター)[外部リンク]

新型アブトラップ(折りたたみ式アブトラップ)を公共牧場の放牧場等に設置して当該トラップの地域有効性についての実証調査を実施した事例です。
新型アブトラップによる実証調査(PDF : 528KB)

電気さくの正しい設置方法について

放牧に用いる電気柵は、正しく設置しなければ人や家畜を死傷させる事故につながる恐れがあります。
電気柵の正しい設置方法をご紹介します。

電気柵安全対策ポスター「電気さくの正しい設置方法」(平成28年3月版) (PDF:994KB)
電気柵安全対策パンフレット「電気さくの正しい設置方法」(平成28年3月版)(PDF:1,210KB)

農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課Webサイト
鳥獣による農作物等の被害の防止に係る電気さく施設における安全確保についてへのリンク

初めて放牧を導入する方向けマニュアル

1ha未満の土地で放牧を行う「ミニ放牧」について、Q&A形式で解説しています。
土地の広さや立地に合わせた放牧地設計を解説しており、耕作放棄地などで放牧を考えている方にお勧めです。
耕作放棄地を放牧で活かそう!ミニ放牧マニュアル(外部リンク:(国研)農研機構)

放牧を開始するのに必要な準備について、写真やイラスト付きで簡潔に解説されています。
放牧中の家畜の管理や、ヤギの放牧についても簡単に説明されています。
耕作放棄地での放牧のすすめ(PDF:1.2MB)(外部リンク:(独)家畜改良センター)

点在した耕作放棄地などを利用する「小規模移動放牧」を中心に、放牧に関する幅広い疑問について解説しています。
よくわかる移動放牧Q&A(外部リンク:(国研)農研機構)

放牧を検討している肥育農家の方向けのマニュアルです。
周年放牧肥育を開始するために必要な準備や日常管理のチェックリスト、資材費の試算などが載っています。
周年放牧肥育~実践の手引き~【九州低標高地版】(PDF:1.9MB)
(外部リンク:(国研)農研機構)

周年親子放牧の入門から新技術開発まで幅広く情報が掲載されているマニュアルです。
周年親子放牧導入マニュアル(外部リンク:(国研)農研機構)

放牧推進のための事業等一覧について

(ア)畜産生産力・生産体制強化対策事業

(イ)その他の事業・施策等
畜産・酪農収益力強化総合対策基金等事業のページへのリンク
2023年度強い農業づくり総合支援交付金のページへのリンク 
鳥獣被害防止総合対策交付金 (鳥獣被害対策コーナー内)のページへのリンク
荒廃農地の発生防止・解消等のページへのリンク

放牧関係データ 

公共牧場・放牧をめぐる情勢(令和5年8月) NEWアイコン
<全体版>(PDF : 2,561KB)
<分割版>[1:公共牧場編](PDF : 1,143KB)[2:放牧編](PDF : 1,650KB)

アンケート

農林水産省では、各地で放牧の取組が進むよう、「放牧の部屋」のページを充実させていきます。お気づきの点や今後の充実を望まれる内容などお寄せください。
アンケートページはこちら

放牧を推進する際の相談窓口

地方農政局等

(一社)日本草地畜産種子協会

(一社)日本草地畜産種子協会[外部リンク] 
放牧技術の指導を行う「放牧アドバイザー」を派遣しています。
詳しくは、上記リンク先ページ「協会からのお知らせ」にある「放牧アドバイザーの派遣について」をご覧ください。

技術情報等関連リンク 

お問合せ先

畜産局飼料課

代表:03-3502-8111(内線4856)
ダイヤルイン:03-6744-7192

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