有機JASマークがついた野菜は無農薬・無肥料で作られているのですか。
回答
有機JASマークがついた野菜は、農業の自然循環機能の維持増進を図るため、以下の方法で生産されています。
- たい肥等で土作りを行い、種まき又は植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない
- 土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させる
- 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り軽減
- 遺伝子組み換え技術を使用しない
有機農産物は、無農薬・無肥料で栽培しているわけではありませんが、化学的に合成された肥料の使用を避け、限られた農薬を使用することを基本として、自然界の力で生産された食品です。
有機JASマークは、農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。
有機食品のJASに適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。
この「有機JASマーク」がない農産物と農産物加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
こうした基準を設けることで、消費者が商品を選ぶときの目安にすることが出来ます。
参考資料
農林水産省ホームページ「有機食品の検査認証制度」
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
回答日
平成29年7月
お問合せ先
消費・安全局消費者行政・食育課「消費者の部屋」
ダイヤルイン:03-3591-6529