サンマの不漁が続いているが、どうしてですか。
回答
日本でのサンマの漁獲量の減少は、2010年に突然起きた分布の沖合化が契機と考えられ、
2010年以降も海洋環境や餌環境の変化により、沖合化と資源減少が進行しています。
沖合化の背景には、
近年の親潮の弱化とそれに伴う道東・三陸沖の水温の上昇があると考えられています。
サンマの分布域が沖合に偏ったことで、
産卵場や生育場も餌条件が良くない沖合に移動しています。
沖合の方が餌の密度が低いため、生育場の沖合化は、
サンマの成長の低下を招くだけでなく、成熟にも悪影響を及ぼしています。
また、日本に近い海域では、
他の浮魚類(イワシ類やサバ類など、海の表層近くを主な生息場所とする魚種)が増加
したことにより、サンマが日本の近くで回遊しにくくなっている可能性も考えられます。
参考資料
国立研究開発法人水産研究・教育機構ホームページ(外部リンク)
「サンマの不漁要因と海洋環境との関係について」
https://www.fra.go.jp/home/kenkyushokai/press/pr2023/20230407_col.html
地方独立行政法人北海道立総合研究機構ホームページ(外部リンク)
「試験研究は今No.935」
https://www.hro.or.jp/fisheries/h3mfcd0000000gsj/o7u1kr0000006sk0/ima935.html
関連した質問>漁獲量(ぎょかくりょう)が減少している理由を教えてください。
https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0007/04.html
令和5年更新
お問合せ先
消費・安全局消費者行政・食育課「消費者の部屋」
ダイヤルイン:03-3591-6529