高温耐性に優れた多収の極良食味イネ品種「にじのきらめき」
ポイント
- 「コシヒカリ」に比べて15%(標肥)~30%(多肥)多収である。
- 「コシヒカリ」より高温耐性に優れ、やや大粒で玄米品質が優れる。
- 米飯の食味は「コシヒカリ」と同等。
- 短稈で倒伏に強く、イネ縞葉枯病に抵抗性である。
- 「コシヒカリ」とほぼ同じ熟期で、北陸および関東以西の幅広い地域で栽培が可能。
「にじのきらめき」の収量性
注1)農研機構中央農研北陸研究拠点(上越市)における成績
「にじのきらめき」は、「コシヒカリ」に比べて15%程度多収である。倒伏に強いため、多肥栽培では「コシヒカリ」より30%弱多収となる。
「にじのきらめき」の食味
注1)平成23-29年の平均値(9試験)。基準(0)は日本晴とし、食味試験用に別圃場で標肥栽培したものを使用した。各項目は、基準と比較してより優れる方が+として評価した。ただし、なめらかさはよりなめらかな方が+、粘りは粘る方が+、硬さは硬い方が+とした。
炊飯米は、「コシヒカリ」と同等の極良食味である。
「にじのきらめき」の籾と玄米
高温条件の栽培でも玄米の外観品質に優れる。
「にじのきらめき」の耐性・耐病性
イネ縞葉枯病に抵抗性であり、同病の発生地域においては防除コストの低減が期待できる。
農林水産省のコメント
地球温暖化に伴う高温の影響は全国的に問題視されているところであり、高温耐性品種の導入は重要。また、多収品種であることから米の生産コスト削減に寄与すると考える。
【政策統括官付穀物課】
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