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農林水産省

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アスパラガス半促成長期どり栽培における茎枯病の総合防除体系

ポイント

  • 耕種的防除(残茎除去とバーナー焼却)は茎枯病の発病を長期間抑制する。
  • 耕種的防除に立茎時の薬剤防除を組み合せると防除効果が高まる。
  • 総合防除体系(耕種的防除および栽培期間中の薬剤防除)は茎枯病の発病を低く抑える。
  • 総合防除体系は褐斑病に対しても有効である。

耕種的防除による茎枯病発病抑制効果

茎枯病発病抑制効果のグラフ

調査期間:2013年4月27日~9月26日(ポット試験)。

春芽萌芽前に全刈り後の残茎を地下部(地表面から3~5cm下)から除去し、地表面の残さをバーナー焼却する耕種的防除は茎枯病の発病を長期間抑制する。残茎の除去は地下のりん芽を傷つけないように作業する。除去作業は労力がかかるため、前作の発病箇所を中心に除去する。バーナー焼却は春芽の萌芽(2月)以前に行う。

茎枯病の薬剤防除体系例

グラフ

2014年作成(農薬登録は2019年4月1日時点)。

薬剤散布は、(1)まず立茎開始時に浸透移行性のあるベノミル水和剤等を散布し、その後、10日間隔で系統の異なる薬剤を3回散布する。(2)次に夏芽収穫収穫期間に9月下旬まで14日毎に殺菌剤を散布し、立茎~収穫終了の発病を抑制する。

総合防除体系の茎枯病に対する防除効果

グラフ

調査期間:2014年5月8日~10月2日(圃場試験)。

耕種的防除と立茎時から収穫終了までの薬剤散布を組み合わせた総合防除体系は、茎枯病の発病を大幅に抑え、栽培期間をとおして茎枯病被害を抑制する。

総合防除体系の褐斑病に対する防除効果

グラフ

調査期間:2014年8月12日~10月2日(圃場試験)。

茎枯病の総合防除体系は褐斑病に対しても有効である。褐斑病に対しては、あわせて施設妻面の開放等、過湿防止に努める。

農林水産省のコメント

アスパラガス茎枯病に対する慣行の防除技術を組み合わせた技術体系で導入しやすく、普及が期待できる。
【生産局園芸作物課】

問い合わせ先

長崎県農林技術開発センター
環境研究部門病害虫研究室
電話番号:0957-26-3330


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お問合せ先

大臣官房政策課技術政策室

担当者:推進班
代表:03-3502-8111(内線3127)
ダイヤルイン:03-6744-0408

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