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農林水産省

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高性能・高耐久性コンバイン

ポイント

  • 100~120馬力の汎用コンバインをベースとし、特にイネの脱穀性能を向上。
  • ムギ、ダイズ、ソバ等に現行機同等の能力を維持し、年間の機械稼働率を向上。
  • 消耗の激しい部位の構造部品の高耐久化等により、メンテナンスコストを低減。

開発機の概要

開発機の写真

こぎ胴長の延長等を施した新型バータイプ脱穀機構、チャフシーブの自動制御等を追加した新型選別機構を採用し、脱穀所要動力を軽減しながら穀粒損失を増やさない。また2段刈り装置(オプション装備)を併用することで残稈処理しながら脱穀流量を制御でき、多収性イネ等の自脱コンバインでは収穫が困難な条件のイネも円滑に収穫できる。
機体の消耗部品点数を削減し、補修費を5条刈自脱コンバインと比して約33%削減できる(2000時間使用時の推計値)。また摩耗損傷の激しい穀粒搬送装置のスクリュやプレート等に高耐久な熱処理材等を採用し、摩耗損傷耐久時間が従来の汎用コンバインより500時間程度延長している(スクリュの摩耗調査結果からの推定)。

開発機の主要諸元

開発機の主要諸元表

開発機は、全長6.3m、機体質量5.5t、刈幅は小規模圃場から大規模圃場まで対応するため3種類の仕様(2.1m、2.6m、3.2m)が用意されている。機関出力は88.3kW(120PS)で、第4次排出ガス規制に適合している。

収穫試験結果

収穫試験結果の表

イネおよびコムギ収穫作業では、3.2m仕様にて5条刈自脱コンバインと同等水準の作業能率で収穫できる。穀粒損失、損傷粒、夾雑物の発生はコンバインの型式検査基準を満たす水準である。また多収性イネでも、脱穀選別機構の設定により脱穀力を調整、および2段刈り装置の併用により脱穀流量を制御することで、円滑に収穫できる。
ダイズ収穫作業では、ダイズコンバインを上回る水準の作業能率で収穫することができる。頭部損失、脱穀選別損失、損傷粒、夾雑物はコンバインの型式検査基準を満たす水準である。

農林水産省のコメント

米・麦・大豆にも汎用できることから、複数台のコンバインを所持するよりも経費の削減が可能。また、既存の部品よりも高耐久な部品を採用しており、補修経費も削減が可能。
【生産局技術普及課】

問い合わせ先

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
農業技術革新工学研究センター企画部広報推進室
電話番号:048-654-7030


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お問合せ先

大臣官房政策課技術政策室

担当者:推進班
代表:03-3502-8111(内線3127)
ダイヤルイン:03-6744-0408

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