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農林水産省

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早生で多収の直播栽培向き良質良食味水稲品種「ちほみのり」

ポイント

  • 「あきたこまち」より出穂早く、稈長短く、穂数多い。
  • 直播栽培においても倒伏しにくく、移植栽培・直播栽培とも「あきたこまち」より多収。
  • 玄米品質・食味は「あきたこまち」と同等。
  • 「あきたこまち」よりいもち病に強い。

「ちほみのり」の生育特性

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農研機構東北農研大仙研究拠点における成績

「あきたこまち」より出穂は早く、稈長は短く、穂数は多い。穂数型多収品種である。

「ちほみのり」の収量特性

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農研機構東北農研大仙研究拠点における成績。2012年~2016年の平均値。

標肥栽培では「あきたこまち」と比較して、移植栽培、直播栽培とも8%程度多収。
多肥栽培では「あきたこまち」と比較して、移植栽培で14%程度、直播栽培では21%程度多収。
多肥栽培では倒伏する危険性があるので、施肥量に注意する。


「ちほみのり」の玄米

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左:ちほみのり、右:あきたこまち

玄米品質、玄米千粒重は「あきたこまち」と同等である。
食味は「あきたこまち」と同等である。


「ちほみのり」の耐性・耐病性

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「あきたこまち」よりいもち病に強い。
「あきたこまち」より胴割粒が少ない。
やや穂発芽しやすいため刈遅れに注意する。

農林水産省のコメント

農業者の作業負担軽減やコスト低減につながる直播栽培の普及を図っていく上で、耐倒伏性や多収等の特性に優れた品種の導入は重要。本品種は、耐倒伏性に優れ、多収であるため、直播栽培で課題となる収量の確保が可能となる。秋田県などでは、既に県内のほぼ全域で作付け実績があり、また「標準作業手順書」も公開されていることから、今後も東北や北陸地方を中心に作期分散が必要な大規模経営体などへの普及が期待される。【農産局穀物課】

成果に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
東北農業研究センター
メールアドレス:www-tohoku@naro.affrc.go.jp


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