高機動畦畔草刈機
ポイント
- 1台で水田の畦畔及び整備法面における草刈り作業が可能。
- 畦畔作業時は、フレキシブルアームによって左右刈取部の位置を変更でき、刈取部が畦畔上面及び畦畔法面に適用できる。
- 電動式のリモコン草刈機であるため、草刈り作業の大幅な軽労化及び安全性の向上を期待できる。
高機動畦畔草刈機の外観及び主要諸元
高機動畦畔草刈機は、走行部、刈取部、操作部等から構成されるリモコン式の電動草刈機で、1台で畦畔及び整備法面における草刈り作業が可能。各部の電源はバッテリから供給され、走行部は走破性の高い一対のクローラ式で、刈取部は走行部の前側に位置する2連式のカッタユニット構造(回転刃)を採用。
畦畔における草刈作業の様子
走行可能な畦畔条件として、上面幅59cm以上、畦畔法面傾斜角60度以下であることに留意する必要がある。
作業者は従来の自走式草刈機のようにハンドルを持って機体を支える必要がなく、作業者負担の大幅な軽減を期待できる。左右それぞれのフレキシブルアームで支持された刈取部は、畦畔上面あるいは畦畔法面に適用するよう設定位置を調節可能である。
整備法面における草刈作業の様子
走行可能な整備法面条件として、傾斜角35度以下であることに留意する必要がある。
作業者はエンジンの振動による影響に加え、飛び石、塵、埃の影響や作業機の反発を受ける危険性が大幅に減少するため、作業の安全性向上(作業環境の改善)を期待できる。
農林水産省のコメント
傾斜法面や水田畦畔等、場面に応じて柔軟に対応できる畦畔除草技術として期待される。また、多目的ビークル+アタッチ換装方式であれば、汎用性のメリットも提示可能となる。除草作業の省力化や安全性向上につながる点も評価できる。【農産局 穀物課】
アタッチメント追加等による適用性の拡大、低価格化等により、普及拡大を期待する。【農産局 技術普及課】
詳細情報
[YouTube] 高機動畦畔草刈機【外部リンク】
[YouTube] 高機動畦畔草刈アタッチ(畦草刈アタッチ)【外部リンク】
スマモカタログPDF(高機動畦畔草刈アタッチ(畦草刈アタッチ)含む)(PDF:5,999KB)【外部リンク】
本研究成果は農研機構生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」の支援を受けて得られたものである。
成果に関するお問い合わせ先国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 |
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