目が浅くて害虫に強い生食用早生ばれいしょ「ゆめいころ」
ポイント
- 「ゆめいころ」は、「男しゃくいも」並の早生で、「男しゃくいも」より10%程度多収である。
- ジャガイモシストセンチュウ抵抗性と“中”程度のそうか病抵抗性を併せ持つ。
- 塊茎の目が「男しゃくいも」より浅いことから、剥皮歩留まりが高い。
ほ場での「ゆめいころ」と「男しゃくいも」
注)「北育28号」=「ゆめいころ」
「男しゃくいも」は淡いピンク色の花をつけますが、「ゆめいころ」は真っ白な花が咲きます。
収量と熟期の比較
注)日付は枯ちょう期
「ゆめいころ」は、「男しゃくいも」並の早生で、規格内いも重が「男しゃくいも」より10%ほど重い多収の品種です。
ジャガイモシストセンチュウ抵抗性の比較
注)平成30年にカップ検定法で実施
「男しゃくいも」はネームバリューがありますが、ジャガイモシストセンチュウに弱いことが問題となっています。「ゆめいころ」は図のようにジャガイモシストセンチュウに対して優れた抵抗性を有しています。
塊茎と調理品質
「ゆめいころ」は目が浅く、調理しやすい特性をもっています。「男しゃくいも」よりも煮崩れが少なく、しっとり、あっさりした食味です。
農林水産省のコメント
「ゆめいころ」は、早生の「男しゃくいも」を母、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ちそうか病抵抗性が優れる「北系39号」を父とする。行政的には、生食用に仕向けられる品種については、「ジャガイモシストセンチュウ抵抗性品種の作付拡大に関する方針」(平成31年2月)に基づき、令和10年までにジャガイモシストセンチュウ発生ほ場における抵抗性品種への転換を優先的に取組むことを目標としており、当該品種の早期普及を推進していきたい。【農産局地域作物課】
詳細情報
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 農業研究本部 研究成果 試験研究成果一覧 一般課題R03(PDF:452KB)【外部リンク】
令和3年普及奨励ならびに指導参考事項(北海道農政部生産振興局技術普及課編)【外部リンク】
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本研究成果は「イノベーション創出強化研究推進事業」(課題名:実需者ニーズに対応した病害虫抵抗性で安定生産可能なバレイショ品種の育成)の支援を受けて得られたものである。
成果に関するお問い合わせ先地方独立行政法人北海道立総合研究機構 |
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