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農林水産省

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日持ち性が極めて良いカーネーション品種「カーネフジ愛農1号」

ポイント

  • 花びらは鮮やかな濃いピンク色
  • 花の日持ち性が極めて良い
  • 早生性で収量が多い
  • 茎が軟弱になりやすい秋期でも茎が硬い切り花を収穫できる

「カーネフジ愛農1号」の花束と小花の比較

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左下:「カーネフジ愛農1号」(濃いピンク色)、右下:「カーネアイノウ1号」(淡いピンク色)

「カーネフジ愛農1号」は、良日持ち性スプレータイプカーネーション「カーネアイノウ1号」から発見された花色の異なる枝変わり系統を選抜、育成した品種である。

日持ち日数の比較

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25℃、湿度60%、1,000ルクス12時間日長の条件下。
秋季は花柄を5cm残して蒸留水に挿し、目視での観察により花の観賞価値が失われるまでの日数を調査した。
春季は切花頂部より60cmの位置で切って水道水に生け、目視での観察により3花の観賞価値が失われる日数を調査した。

スプレーカーネーションの既存品種(ビジョン)と比較して日持ち性が良いため、日持ち保証販売への対応が可能。

栽培特性試験における調査結果

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1) 全供試株の1割以上が開花した日
2) 11~12月調査。切り花頂部より45cmの位置で茎を水平に支え、先端の下垂程度を水平面から測定し、0~10°を1、~20°を2、~30°を3、~40°を4とした。

早生性で愛知県の一般的な栽培方法では10月から収穫でき、年内及び年間の収量が多い。また、茎が軟弱になりやすい秋期でも、茎の硬い高品質な切り花が収穫可能である。

農林水産省のコメント

国産花きの需要拡大を進めるためには、生産性が高く、実需者ニーズにも適応した品種の育成・普及を進めることが重要である。本品種は、従来品種よりも高い収量性を有し、長く花を楽しめる日持ち性の良さやブライダル等の業務用からホームユース向けにも適応した販売適性の広さといった実需者のニーズにも対応した品種であることから、普及の可能性は高いと期待される。【農産局園芸作物課】

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本品種は、イノチオ・フジプランツ株式会社および国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構と共同で開発したものである。

成果に関するお問い合わせ先

愛知県農業総合試験場
園芸研究部花き研究室

電話番号 :0561-62-0085


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