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農林水産省

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安価かつ簡便にハウスの遠隔監視に使えるIoT機器「通い農業支援システム」

ポイント

  • ハウスの温度などの環境情報をスマートフォンのメッセージアプリを用いて確認できる。
  • データは最高値・最低値・平均値やグラフなど、ハウス管理作業に利用しやすい形で確認できる。
  • マニュアルに沿って製作することでハウス遠隔監視システムを簡易に構築できる。
  • 安価(1棟約2万円、通信費約1千円/月)に製作でき、既存ハウスに簡便に設置できる

通い農業支援システムのイメージ

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通い農業支援システムは無線通信機能付きマイコンと小型パソコンを組み合わせ、小型パソコンで通い農業支援システムのプログラムを実行します。プログラムを実行することで、通信用のWi-Fiルータを介して、ハウス内に設置したセンサから温度などのハウス環境情報が小型パソコンに集められ、スマートフォンに通知されます。

データの通知画面

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スマートフォン向けのメッセージアプリ(LINE)に通知することができるため、専用のアプリケーションを必要としません。自身で設定した適切なタイミングでハウスの情報が届くよう設定できます。


通い農業支援システムの製作・利用の流れ

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通い農業支援システムを利用するには、まず製作の準備(マイコンの設定、メッセージアプリの設定、小型PCの設定)を行います。その後、マニュアル記載のURLからプログラムをダウンロードし、利用者の条件に合わせてプログラムを修正することで、利用者が必要とする機能を持った遠隔監視システムをハウス内に設置し利用できます。自作するため、利用者自身でシステムの維持管理ができます。


通い農業支援システムの導入コスト試算

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通信費として約1000円/月のSIMカード費用がかかる。
本試算ではマウスやキーボードなどRaspberry Piの周辺機器は含めない。

100Vの電源を有しているハウスで使用する場合は、マイコンと防水温度センサを1組製作する材料費は約4千円。マイコンと防水温度センサ1組をハウス1棟に導入する場合の材料費は約2万円です。複数棟での利用は、1つのWi-Fiルータで各ハウスに設置したマイコンが通信可能な範囲であればコストを抑えることができます。

農林水産省のコメント

安価に作成できるため、市販の環境モニタリング装置を割高に感じていた農家でも導入しやすい。マニュアルも公開されており、見回る時間・労力の削減が可能である。【農産局園芸作物課】

詳細情報

安価かつ簡便に ハウスの遠隔監視に使える IoT機器「通い農業支援システム」 製作マニュアル【外部リンク】

農研機構技報 (NARO Technical Report) No. 12 安価かつ簡便にハウスの遠隔監視に使えるIoT機器「通い農業支援システム」【外部リンク】

農研機構研究報告 営農再開後の通い農業を支援するハウス遠隔監視システムの開発とその展開【外部リンク】

成果情報 安価かつ簡便にハウスの遠隔監視に使えるIoT機器「通い農業支援システム」【外部リンク】

プレスリリース (研究成果) 安価かつ簡便にハウスの情報をスマートフォンで確認 - 「通い農業支援システム」製作マニュアルを公開 -【外部リンク】


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本研究成果は委託プロ(食料生産地域再生のための先端技術展開事業「原発事故からの復興のための放射性物質対策に関する実証研究」)の支援を受けて得られたものである。

成果に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
東北農業研究センター

メールアドレス :www-tohoku@naro.affrc.go.jp


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