BOD監視システムを利用したスマート養豚排水処理
- BOD監視システムは水汚れの指標であるBODを6時間で測定。
- 排水規制の対象である硝酸性窒素等を無害な窒素ガスに変換する反応を促進。
- 曝気に要する電気代を削減(省エネ)。
研究成果の紹介動画
研究の背景
豚舎から出る排水中のBOD値は日々変動するため、豚舎排水の処理施設では浄化槽の曝気時間などBODの値に応じた運転制御が望まれます。しかし、従来法によるBOD測定では測定結果を得るのに5日間かかるため、水質の変化に対応した高度な運転制御を行うことは困難でした。
また近年、畜産業に対する窒素の排水基準が強化される傾向にあります。今後、養豚業を継続するためには窒素規制をクリアできる浄化設備の整備が不可欠です。排水中に含まれる硝酸性窒素等の無機窒素化合物は微生物の作用で窒素ガスに変換され、排水から除去されます。この反応にもBOD値に応じた曝気制御が必要になります。
成果の紹介
詳細情報
2019年プレスリリース「発電細菌を利用した新しい水質監視システム」[外部リンク]
2018年普及成果「排水処理に役立つBOD(生物化学的酸素要求量)監視システム」[外部リンク]
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本研究は農研機構生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」の支援を受けました。
研究成果に関する問い合わせ先国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 |
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お問合せ先
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