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農林水産省

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自動操舵機能付き田植機による疎植栽培時の省力性と経済性


成果の概要
  • 自動操舵時では、作業行程の90%で直線とのズレが8cm以内に収まっていました。
  • 試験に用いた自動操舵田植機(ポット苗用)は、自動操舵がない同型機と比べて57万円高く、実証経営では自動操舵の導入で生産費が377円/10a増加しましたが、疎植栽培と組み合わせることで、自動操舵導入前より1065円/10aの生産費を削減できました。

研究成果の紹介動画





研究の背景


   担い手減少の中で水稲の生産量を維持するため、熟練オペレータへの依存度を低減する自動操舵技術への関心が高まっており、田植機にも自動操舵装置導入が進みつつあります。

   そこで、市販のDifferential-GNSSと慣性計測装置による自動操舵機能付き田植機の円滑な導入に資するため、自動操舵時の直進性を明らかにするとともに、疎植栽培と組み合わせることで米生産費を低減できるかについて検討を行いました。

成果の紹介


自動操舵機能付き田植機の作業風景

ポイント1

機体上部にDiferential-GNSSユニットを搭載しています(フレーム上部に取り付けられた青いケース)。

自動操舵機能付き田植機の運転席周り

ポイント2

田植作業の開始点で始点Aスイッチを、終点で終点Bスイッチを押すことで、始点Aと終点Bを結ぶ仮想の直線が登録され、次行程以降はその直線に平行な自動操舵ができます。メインパネルにGNSS受信状況が最も良好なG-5から最も不良なNo-Gの6段階で表示されます。GNSS受信状況の悪化や、終点へ近づいたことを知らせるGS警報ランプが備わっています。

自動操舵時と手動操舵時の走行軌跡

ポイント3

自動操舵時と手動操舵時の直線とのズレは、いずれも平均4cm以内でした。自動操舵時の直進とのズレは最大でも10cm未満で、軌跡の90%で直線とのズレが8cm以内に収まっていました。

従来機+現地慣行栽植密度、自動操舵機+現地慣行栽植密度、自動操舵機+多肥疎植時の米生産費

ポイント4

1)農林水産省生産費調査(H29)、2)必要苗箱数を田植機の苗自動供給枚数で除して求めた。3)タイムスタディにより計測した1回の苗供給時間に苗補給回数を乗じて求めた。4)現地慣行は実証経営の移植水稲51.6haの平均値。多肥疎植は現地慣行の値から機上での苗補給時間を差し引いて求めた。5)その他は副産物価額(控除)と地代・資本利子の合計で、ラウンドの関係で一致しない項目がある。

試験に用いた自動操舵田植機(ポット苗用)は、自動操舵がない同型機と比べて57万円高く、約52ha、田植機2台使用の実証経営では、自動操舵の導入で生産費が377円/10a増加しましたが、疎植栽培と組み合わせることで、自動操舵導入前より1065円/10aの生産費を削減できました。


詳細情報


北海道農政部指導参考事項「自動操舵機能付き田植機による疎植栽培時の省力性と経済性」(PDF : 329KB)[外部リンク]

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本研究成果は、生研支援センターの「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」の支援を受けて得られたものである。

研究成果に関する問い合わせ先

国立研究開発法人   農業・食品産業技術総合研究機構
北海道農業研究センター技術についての問い合わせフォーム
https://prd.form.naro.go.jp/form/pub/naro01/harc_tech[外部リンク]



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