みかん
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みかんの学習システム
(各システムは、平成28年度補正「人工知能未来農業創造プロジェクト推進事業」により構築したものです。)
1 極早生温州みかんのマルドリ栽培(三重県)
事業実施主体
三重南紀農業協同組合
取組内容(マルチ栽培のかん水のタイミングを学ぶ)
本取組では、極早生温州みかんのマルドリ栽培について、出荷成績が上位の生産者と下位の生産者の栽培管理データ、環境データを比較することで、肥培管理、かん水などの熟練技術を形式知化し、学習コンテンツを作成しました。
水管理等が難しいマルドリ栽培において、異常気象で更に管理が難しくなる中で、経験の浅い農業者でも安定生産が行えることを目指しました。
※マルドリ栽培:シート資材(マルチ)で地表面を覆って雨水等の流入を防ぎ、点滴かん水施設(ドリッパー)などを活用して効率的なかん水や施肥を行うことで、高品質果実を生産する技術。
ウェアラブルカメラとビデオカメラによる摘果作業の記録
ウェアラブルカメラによるせん定作業の記録
アイカメラとビデオカメラの記録画像によるタブレットでの映像研修
システム概要
効果
主にかん水のタイミングを理解するための学習コンテンツ構築と環境データの見える化を行ったところ、本学習システムを活用した若手生産者の出荷時の評価点が産地の平均を上回る結果となり、収益増につながりました。
また、今回の事業を通して、JAと若手生産者がともにICTの活用方法の検討に積極的に取り組むようになりました。
活用したシステム
NEC農業技術学習支援システム(NECソリューションイノベータへリンク)
2 ハウス栽培(大分県)
事業実施主体
杵築市柑橘振興協議会
取組内容(ハウス栽培の環境管理を学ぶ)
本取組では、みかんのハウス栽培について、樹の状態を見極めながら温度、湿度、土壌水分、日射量等の環境をきめ細かく管理できるようにするため、熟練農業者の栽培技術やデータを基に学習コンテンツを作成しました。
せん定作業の教材作成の様子
研修生の学習風景
システム概要
効果
若手生産者14名を対象にコンテンツによる学習を行ったところ、平成30年の平均単収が、事業実施前の平成28年に比べ10%増加しました。
また、二次的効果として、技術的なフォローが明確にできたことで20年ぶりに新規就農者(後継者を除く)が5名確保できました。
活用したシステム
NEC農業技術学習支援システム(NECソリューションイノベータへリンク)
お問合せ先
大臣官房政策課技術政策室
担当者:情報化推進班
代表:03-3502-8111(内線3127)
ダイヤルイン:03-6744-0408
FAX番号:03-6744-0204