水稲
基本的な栽培技術はこちら
水稲の学習システム
(各システムは、平成28年度補正「人工知能未来農業創造プロジェクト推進事業」により構築したものです。)
1 水田センサーを活用した水稲栽培(宮城県) | |
2 GAP・特別栽培(福井県) | |
1 水田センサーを活用した水稲栽培(宮城県)
事業実施主体
株式会社 日立ソリューションズ東日本
取組内容(センシングデータを活用した管理を行う)
本取組では、衛星画像を用いた水稲の生育状況や水田センサー等のセンシングデータ、収量データ等を蓄積・分析することで、熟練農業者の栽培技術を見える化し、管理ポイントを明確化するシステムの構築を行いました。
事業に取り組んだ「有限会社おっとちグリーンステーション」の詳細はこちら(ニシム電子工業へリンク)
水田センサー(子機)
システム概要
蓄積した情報を熟練農業者の観点から分析し、指導ポイントを明確化することにより、新規就農者等の短期間での生産技術の向上を図り、次世代農業者の育成につなげます。
水田センサーの管理画面サンプル
効果
設置した水田センサーについて、新たに数値の異常時にアラートメールを発信し、ほ場の状況をリアルタイムで把握できる仕組みを構築したところ、センサーを設置した各ほ場の見回りが2日に1回から7日に1回に減少し、1週間で100分、見回りが必要な3ヶ月間では21.3時間の作業コストが低減しました。
稲作部門における管理作業は、29年度の337.8時間(全体作業時間の30%)から、30年度の233.0時間(全体作業時間の22%)に減少し、104時間の削減となりました。
活用したシステム
農業向けITセンサー「MIHARASU(ミハラス)」(ニシム電子工業へリンク)
「MIHARASU(ミハラス)」リーフレット(PDF : 3,219KB)
2 GAP・特別栽培(福井県)
事業実施主体
全国農業指導ネットワーク協議会
取組内容(GAPを適用した特別栽培を学ぶ)
習得が難しい有機栽培や特別栽培の基礎的な技術、GAPの主要ポイントなどを容易に習得できるよう、本取組では、GAPを適用した水稲の特別栽培(福井県越前市)や野菜の有機栽培(高知県高知市)をテーマに、熟練農業者の技能等を学習できるコンテンツを作成しました。
具体的には、篤農家のノウハウを写真、図表、数値、文章などでできる限り平易に表現して問題集化し、新規就農者など他の生産者が繰り返し学習して、短期間でそのノウハウを習得できるようにしました。
システム概要
効果
システムの導入により、水稲においては、受講農家のGAP適用特別栽培米の作付面積が前年度に比べ20%以上増加しました。
生産量については、天候不順により同地域では10%減収となった一方、システム受講農家の一部では収量の伸びが見られ、学習効果が確認できました。
活用したシステム
NEC農業技術学習支援システム(NECソリューションイノベータへリンク)
お問合せ先
大臣官房政策課技術政策室
担当者:情報化推進班
代表:03-3502-8111(内線3127)
ダイヤルイン:03-6744-0408
FAX番号:03-6744-0204