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簡単な「冷凍ワザ」で、野菜を新鮮に!おいしく!

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3月のテーマ

和ごはん×保存食

昆布やかつお節などの乾物は、旨みをギュッと閉じ込めた日本の伝統的な保存食。日々の料理に使う野菜や肉類、魚介類も、保存の仕方次第で鮮度とおいしさを保つことができます。今月は「保存」をキーワードに、おいしくて、食品ロス削減にもつながるコツを伝授します。

保存食3簡単な「冷凍ワザ」で、野菜を新鮮に!おいしく!

買い物は「食べる分だけ買う」が理想だと思いながら、特売で多めに買ってしまったり、忙しいときにはまとめ買いをしてしまったりすることもあるでしょう。そんなとき、食材を無駄にしないためにも覚えておきたいのが「保存方法」です。
そこで今回は、「時短」や「冷凍保存・調理」にスポットをあてたレシピが好評で、この「Let’s! 和ごはんプロジェクト」にもたびたび登場してくれている、料理研究家の池上正子さんに「野菜の冷凍ワザ」を教わりました。

野菜は「生」で冷凍保存しよう

多めに野菜を買ったときにおすすめなのが、生の状態のまま冷凍する方法です。
下準備に多少時間はかかりますが、使う料理を決めて冷凍しておけば、買い物や献立に悩む時間や、野菜を切ったり洗ったりという手間がはぶけて時短にもなります。

【野菜の冷凍保存方法】
(1)洗える野菜は流水で洗い、料理しやすい大きさに切る。
(2)キッチンペーパーで、はさんで軽く叩くようにして余分な水気をふき取る。
(3)冷凍保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を閉じたら厚みを平らにならす。
(4)アルミのバットなどの金属トレーにのせて冷凍庫へ。

冷凍保存した野菜

ポイントは、熱伝導のよい金属製(アルミ・ステンレス)のバットやトレーを使うこと。
それにより手早く凍らせることができ、味や食感、おいしさが保たれます。手早く凍らせることが大事なので、冷凍庫の扉を開閉しない時間帯(就寝時など)に冷凍すると効率アップにつながることも覚えておいてください。


冷凍野菜の調理方法とメリット

野菜の冷凍保存期間は3週間が目安です。そして調理の際は、解凍せず、凍ったまま料理に使ってください。
冷凍すると野菜の細胞が破壊され、解凍したときに水分が溶けて流れ出します。この特徴を生かして、凍ったままの大根やじゃがいも、にんじんなどの根菜類を沸騰した煮汁に加えて煮込むと、簡単に味のしみた煮物やシチューなどをつくることができます。
味がよくしみる理由は、浸透圧。解凍して流れ出る野菜の水分の代わりに、調味料の塩分がしみていきます。溶け出た野菜の水分には、旨みや栄養が含まれているので、みそ汁や野菜スープもおいしくできます。

大根なら大根だけを冷凍保存袋に入れて冷凍保存するのもいいですが、何種類かの野菜を一緒に保存しておくと、特に忙しいときに便利です。
例えば、じゃがいもとにんじん、玉ねぎをセットにしておけば、カレーやシチュー、肉じゃがなどに使えます。
味噌汁用には、好きな具材を組み合わせてストックを数種類用意しておくのもいいですし、半端な野菜が出てしまったときに、カットして味噌汁用のストック袋に足していってもいいでしょう。袋を開封しても、しっかり空気を抜いて密封すれば残りはまた冷凍室で保存できます。ただこの場合も、冷凍保存期間の目安が3週間ということを忘れずに。

冷凍野菜の調理方法

ほとんどの野菜が生で冷凍可能ですが、注意したいのは不向きな食材もあること。
下茹でしてあく抜きをする必要がある野菜(ほうれん草、山菜、タケノコなど)は、茹でてから冷凍を。レタスなどサラダに使う葉物野菜は、食感が悪くなるので冷凍保存は避けましょう。

「野菜の冷凍ワザ」を上手に使いこなせば、時短料理が叶うだけではなく、レシピの幅もぐんと広がります。食材を無駄にせず、食費節約にもひと役かってくれるので、ぜひ試してみてください。

お問合せ先

大臣官房新事業・食品産業部
外食・食文化課食文化室

代表:03-3502-8111(内線3085)
ダイヤルイン:03-3502-5516