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親の愛を表現するお弁当づくりのコツ

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4月のテーマ

和ごはん×親子

食は命の源であり、食をきっかけに、親が子どもたちに教えられることもたくさんあります。一緒につくり、楽しみながら、子どもたちに食の大切さを教えてみませんか?今月のキーワードは「親子」。共同作業のコツや子どもがよろこぶお弁当づくりについてご紹介します。

親子4親の愛を表現するお弁当づくりのコツ

私の生家は食堂で、小さい頃、運動会や遠足などのイベントは、母親がつくってくれたお弁当を仲のよい友だちと頬張った、楽しい思い出とセットになっています。お弁当は愛情表現の場でもあり、子どもへ渡す食のプレゼントのような感覚でつくってほしいですね。 そんなお話しからはじめてくれたのは、中国料理の名店として知られる、「南青山 Essence」のオーナーシェフ薮崎友宏さんです。

薮崎友宏さん

薬膳中華の基本思想を、簡単にお弁当

薬膳中華の料理人なので、子どものためにつくるお弁当でも、その考えは取り入れるようにしています。といっても、難しいことではありません。薬膳中華は「旬の食材を食べるのが食養生だ」と考えるので、お弁当の食材でもなるべく旬を意識します。 目でも楽しめるよう色使いにもひと工夫。薬膳の基本は中国の陰陽五行説にあり、色は「青・赤・黄・白・黒」の五色が基本です。食材や調理法によって、お弁当にもこの五色を使うようにしています。 これは個人的なこだわりですが、野菜は生ではなく、火を入れたものを使う。生だと衛生面で不安もあるし、水が出て、せっかくの味がだいなしになりかねないからです。


健康への願いを込めて「和」の発酵調味料を使う

調理のときに意識しているのは、しょうゆ、味噌以外にも発酵調味料を使うこと。マヨネーズやケチャップのほうがラクかもしれませんが、腸内環境を整えるなど、子どもの健康を考えるなら、日本の食文化を象徴する発酵調味料を使うといいでしょう。とはいえ、子どもは野菜を残しがちなので、青菜をごはんに混ぜたり、肉や魚と一緒に炒めたりして、そこで発酵調味料を使うようにします。 今の時代、冷凍食品の唐揚げやコロッケで時短するのは、ありだと思います。でもせめて一品は、野菜を調理したおかずを入れてあげてほしいですね。


色のバランス、形の抑揚を意識して盛り付ける

撮影用のレシピを考えながら、春、子どもをキーワードにしていたらアイデアが膨らみ、お弁当をひとつ、つくってみました。前述した陰陽五行説の「青・赤・黄・白・黒」を取り入れ、しょうゆや味噌のほかに、発酵調味料として塩麹も使っています。
春弁当
また、お弁当は見た目も大切で、こだわりたいのは色と形。色は五色、形は、細かく切るもの、ゴロっとして大きく使うものに分け、色のバランス、形の抑揚を意識しながら盛り付けていきます。手づくりのお弁当は食育の第一歩ですから、親子の間で話題になるようなお弁当をつくってあげてください。 (※お弁当の写真の中段右の料理が、下記、薮崎友宏さん直伝レシピ「鶏とアスパラとひらたけの塩麴炒め」です)


薮崎友宏さん直伝レシピ

鶏とアスパラとひらたけの塩麴炒め

POINT!

中国料理では、食材を炒める前に下ゆでをすることがよくあります。今回のレシピで、アスパラとひらたけを塩ゆでするのは、食感をよくするため。鶏肉は、冷めてもパサつかないモモ肉を選び、ひらたけが手に入らない場合は、しめじを代用するとよいでしょう。火加減は工程4までは中火、工程5だけ強火です。

鶏とアスパラとひらたけの塩麴炒め

材料4人分(お弁当としての量)

ひらたけ ・・・ 30グラム
アスパラガス ・・・ 2本
鶏モモ肉 ・・・ 60グラム
塩麴 ・・・ 小さじ1
合わせ調味料 ・・・ 中華スープ
大さじ1(顆粒のスープの素を少量の水で溶いたもの)
きび砂糖
小さじ2分の1
オイスターソース
小さじ2分の1
胡椒
少々
サラダ油 ・・・ 小さじ2
ごま油 ・・・ 小さじ3分の1

作り方

  • ひらたけはひと口大に切り、アスパラガスは根元の固い部分の皮をむいて斜め切りにする。
  • 鶏モモ肉は1センチ角に切り、塩麴にもみこんで下味をつける。
  • アスパラガスとひらたけを、アスパラガスがやわらかくなるまで塩ゆでする(湯と塩は分量外)。
  • フライパンにサラダ油を熱し、完全に火が通るまで鶏肉を炒める。
  • 鶏肉に火が通ったら、(3)と合わせ調味料を入れ、汁気が飛ぶまで混ぜ炒め、最後にごま油をまわしかける。

取材協力

南青山 Essence

南青山 Essence

所在地 東京都港区南青山3-8-2 サンブリッジ青山1F
電話番号 03-6805-3905
営業時間 11時30分~15時00分(L.O.)、18時00分~21時30分(L.O.)
定休日 不定休、年末年始

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お問合せ先

大臣官房新事業・食品産業部
外食・食文化課食文化室

代表:03-3502-8111(内線3085)
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