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歴史を辿り、秋の行楽弁当を愉しむ

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和ごはん×弁当

今や「Bento」として世界でも共通語となっている日本のお弁当文化。皆さんはその歴史をご存知ですか?今回はお弁当にまつわる2つのお話と秋におすすめのお弁当レシピをご紹介します。

弁当歴史を辿り、秋の行楽弁当を愉しむ

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物語に見るおにぎりの原型

おにぎりの歴史はとても古く、その原型は平安時代の有名な物語にも見ることができます。その物語とは紫式部の「源氏物語」。主人公・光源氏の元服の場面である次の一節です。

「その日の御前の折櫃物、籠物など、 右大弁なむ承りて仕うまつらせける。屯食、禄の唐櫃どもなど、ところせきまで、春宮の御元服の折にも数まされり。なかなか限りもなくいかめしうなむ。 」
※『源氏物語』第一帖 桐壺 第三章 第六段 『源氏元服』より原文抜粋

「屯食(とんじき)」とは貴族の屋敷で宴席があった際に、庭上の台などで身分が低い者に出した言われる米を蒸した強飯(こわいい)を握ったもので、おにぎりの原型と言われています。
身近なものが一千年以上も前から存在している和食と考えるとロマンを感じますね。
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幕の内弁当の登場

今のお弁当の原型とも言える幕内弁当は江戸時代に登場しました。
江戸時代の芝居は朝から夕方まで続く一日がかりの娯楽だったため、芝居の合間に食事をとることになります。裕福な客は食事と茶などを手配する一方、一般客が楽しむために生まれたのが「幕の内弁当」でした。

江戸時代後期の風俗志(風俗、事物を説明した一種の類書(百科事典))で喜田川 守貞の『守貞謾稿』という書物にその当時の幕の内弁当の中身が記されています。

握飯10個、こんにゃく、焼豆腐、干瓢の煮付、芋の煮付、かまぼこ、卵焼といった内容です。江戸の当時は冷蔵庫などもありませんので、もちのいい煮物や練り物、焼き物がおかずのメインとなっています。今の幕の内弁当と比べると、ヘルシーな内容ですね。
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秋のおすすめ!弁当おかずの簡単レシピ

お弁当の歴史に浸りつつ、この秋は和のお弁当でお出かけしてみるのはいかがでしょう?
秋の行楽におすすめの弁当おかずの簡単レシピをご紹介します。

大きめのお重に詰めても良し、銘々のお弁当箱に詰めても良し。盛り付けのポイントは、同じ色同士が隣に来ないようにすることと、立体感を出すこと。メインのおかずを中央にすると豪華な印象を与えます。隙間が空いてしまったら、季節の果物を切って入れるのがお勧めです。
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なめ茸の炊き込みご飯

調理時間約15分(炊飯・蒸らし時間は除く)

材料4人分

なめ茸の瓶詰め ・・・ 1瓶(180g)
・・・ 1.5合
生姜 ・・・ 1片
青ねぎ ・・・ 2本
・・・ 約324ml

作り方

  • 米を研ぎ、炊飯器に入れ、水を入れる。
  • なめ茸を一瓶入れて軽く混ぜ、そのまま炊く白米と同様に炊く。(炊き込みご飯モードなどがあれば炊き込みモードで炊く)
  • 炊き上がったらよく混ぜる。
  • ご飯をよそい、針生姜(細かい千切り)と小口切りにしたねぎを散らす。

鶏の鍋照り焼

調理時間約15分

材料4人分

鶏もも肉 ・・・ 1枚
しょうゆ ・・・ 大さじ2
みりん ・・・ 大さじ2
砂糖 ・・・ 大さじ2
・・・ 大さじ2

作り方

  • 鶏肉は一口大に切る。
  • フライパンをよく熱し、皮目を下にして鶏肉を並べ、中火でしっかり焼き目をつける。
  • ひっくり返して反対側も焼く。
  • 焼き色がついたら酒を回し入れ、アルコールが飛んだら調味料を全て入れる。照りが出るまで絡めながらよく煮詰める。

秋鮭のフライ、らっきょうのタルタルソース掛け

調理時間約20分

材料4人分

【フライ】
生鮭 ・・・ 2切れ
パン粉 ・・・ 1/2カップ
薄力粉 ・・・ 大さじ2
・・・ 大さじ3
・・・ 少々
胡椒 ・・・ 少々
サラダ油 ・・・ 適宜(鍋底から2~3センチくらい)
【タルタルソース】
らっきょう ・・・ 5~6粒
茹で卵 ・・・ 01月02日個
マヨネーズ ・・・ 大さじ3
乾燥パセリ ・・・ 少々
胡椒 ・・・ 少々

作り方

  • 卵は水から12分茹で、水にとって冷ます。皮を剥いて半分に切る。
  • らっきょうは微塵切りにする。
  • 残りのタルタルソースの材料をボウルに入れ、フォークで茹で卵を潰すようによく混ぜる。
  • 鮭の切り身を一口大に切り、両面塩胡椒する。
  • 薄力粉と水をよく混ぜる。
  • パン粉はバットなどに広げ、揚げ油は中火にかけておく。
  • 鮭を(5)にくぐらせ、パン粉をまんべんなく両面につける(押さえるようにつける)。油にパン粉を落としてみて、すぐに浮かび上がるようになったら鮭を入れて、返しながら両面薄く色づくまで揚げる(1~2分目安)。

ねぎ入り卵焼き

調理時間約10分

材料4人分

・・・ 4個
青ねぎ ・・・ 1本
砂糖 ・・・ 大さじ3
・・・ とつまみ(小さじ01月04日以下)
サラダ油 ・・・ 小さじ1

作り方

  • 青ねぎは小口切りにする。
  • 卵をボウルに割り入れ、調味料と(1)を入れてよく混ぜる。
  • テフロン加工の卵焼き用フライパンを中火にかけ熱し、サラダ油を入れる。
  • 弱火にし、(2)を少しずつ流し入れ、フライ返しを使い端からくるくると形を整える作業を繰り返す。
  • 卵液が全てなくなったらフライパンから取り出して、巻き簾かキッチンペーパーでしっかり巻いてお皿に乗せ、冷ましておく。

お問合せ先

大臣官房新事業・食品産業部
外食・食文化課食文化室

代表:03-3502-8111(内線3085)
ダイヤルイン:03-3502-5516