静岡県|にっぽん伝統食図鑑
静岡県

富士山と駿河湾の恵み、東西の交流が育んだ食文化
日本列島のほぼ中央に位置する静岡県は、北に富士山を仰ぎ、南には駿河湾をいだく、山と海の恵みに溢れた土地である。全般的に温暖な海洋性気候に恵まれていることから、お茶やみかん、わさびなど多彩な産品を供給する食の宝庫となっている。
静岡の食文化は、古くから東西の交流点として発展してきた。江戸時代には東海道五十三次の宿場町が栄え、丸子の「とろろ汁」や「安倍川もち」といった名物が今も受け継がれている。また、徳川家康が晩年を過ごした駿府を中心に、武家文化と庶民の知恵が融合した独自の食習慣が育まれた。
伝統的なものから、地元の食材を活かしたものまで、日本が誇るの山と海が織りなす多様な味覚は、新旧が共存する豊かな文化として今に伝わっている。






