かんもち/こおりもち|にっぽん伝統食図鑑

かんもち/こおりもち

富山県かんもち/こおりもち
分類(大)
農産
分類(小)
穀類
主な使用食材
餅米
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画像提供元:〇〇〇

画像提供元:富山県
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主な伝承地域
富山全域、立山町、南砺市
食品概要(特徴・種類)
米どころの富山県では、季節、人生の節目によく餅をついた。「寒餅」と表記されるように寒さが最も厳しい時季に作られている。昔は農家の人々の保存食や農作業中のおやつとして親しまれていたが、近年は地域の特産品として製造されるようになり、新たなバリエーションも登場している。
歴史・文化、関連行事
風が水分を含む海沿いよりも、主に山間部の農村で受け継がれ、地域によっては「氷餅(こおりもち)」や「こん餅」と呼ばれている。色づいた餅がのれんのように吊るされた光景は、農村を代表する冬の風物詩だった。現在はかんもちをルーツとする多様な米菓が商品化されている。
製造方法
寒さが最も厳しくなる1月上旬から1、2ヵ月が最も製造に適しており、この期間に仕上げないと味が落ちてしまうと言われている。寒の水でついた餅を細長い型に入れ、2~3日後に硬くなったところで型から抜き、適度な厚さにカットする。15枚程度を2本の紐で交互につなぎ、蔵の天井や軒下に吊るして自然乾燥させていく。十分に乾燥させないとカビが生え、逆に乾き過ぎるとバラバラに崩れてしまう。餅をつくときに混ぜ込む、黒豆、昆布、シロエビ、黒砂糖などの副原料にもこだわり、全て天然素材を選んでいる。添加物や保存料も一切使用していない。
保護・継承の取り組み
立山町は地元の農産物を使った特産品開発を目的に農家の婦人らがグループを結成。昔から町で作られていたかんもちに目をつけ、ヨモギやクチナシ、シソなど地元で採れる農産物を使用した、これまでにない味わいのかんもちを生み出している。また、電子レンジで温めても美味しく食べられるように、以前より厚みを持たせ、しっとりとした歯触りを実現。子どもからお年寄りまで安心して食べられるように改良した。県内のスーパーや道の駅などで手に入れることができる。
主な食べ方
昔は素焼きや油で揚げて食べられていた。近年、電子レンジで温める簡単な食べ方も紹介されている。レンジに入れるとあっという間に2~3倍の大きさに膨れ上がるので、その変化の様子も楽しめる。