小田原の梅干し(おだわらのうめぼし)|にっぽん伝統食図鑑
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小田原の梅干し(おだわらのうめぼし)

神奈川県小田原の梅干し(おだわらのうめぼし)
分類(大)
農産
分類(小)
漬物
主な使用食材
梅、塩
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画像提供元:〇〇〇
主な伝承地域
小田原市
食品概要(特徴・種類)
神奈川県小田原市の曽我梅林は関東の三大梅林に数えられ、古くから梅の栽培が盛んで、十郎梅、白加賀、杉田などたくさんの品種が栽培されている。中でも十郎梅は小田原で育種、命名されたオリジナルの品種で、果肉が厚くて柔らかいことから梅干し用品種の最秀品といわれている。
梅干しは血液をきれいにし、疲労を回復させる健康食品として親しまれてきた。
歴史・文化、関連行事
梅干しのルーツは、奈良時代に中国から渡来した「烏梅(うばい)」だといわれている。戦国時代には、小田原に城を構えた北条早雲が梅干しの薬効と食物の腐敗を防ぐ働きに着目し、梅干しの栽培を奨励した。
江戸時代に入り、箱根を越える旅人が梅干しを携行するようになり、小田原の名物として広く全国に知られていった。「東海道中膝栗毛」にも梅干しが小田原の名産品として登場する。
製造方法
梅を水洗いし、水切りした後、塩と一緒に容器に漬け込む。ポイントは、水切りの際に梅の表面を乾かさないこと。梅の表面が乾くと漬け込みの際に梅の表面に塩が馴染まず、水(梅酢)のあがりが遅くなる。また、漬け込む際には重石を使用することも、水のあがりを促すのに大切な工程となる。
7月中下旬になると、生産者は晴天の続く日を見計らって土用干しを行う。漬け込み容器から取り出した梅をザルなどに並べて、3日間程度、昼夜を問わず干すことで、梅の色を良くし、余分な水分を飛ばして保存性を高めることができる。
干し終わった梅干しは、ガラス製やプラスチック製の容器、磁器に入れ、乾燥しないよう蓋をし、保存する。干し終わった梅はすぐに食べることもできるが、2、3年保存し、熟成させたほうが色が鮮やかになり、味もまろやかになる。
保護・継承の取り組み
地元のスーパーや土産物店を始め、オンラインショップなどを通し、全国で販売されている。また、その年にできた梅干しは、翌年の梅の開花期の2月に開催される「小田原梅まつり」を始め、農産物直売所やJAかながわ西湘を通じて小田原城址公園梅店などで販売されている。
2008年には、十郎梅の生産者や食品産業、流通等に関連する団体が連携し、「小田原・十郎梅ブランド向上協議会」を設立し、関係者が一丸となった取り組みを推進。その後、2018年には「小田原ブランド向上協議会」に発展し、現在も小田原梅の品評会など活動を進めている。
主な食べ方
温かいご飯のお供やお茶請けとして食されることが多い。また、柔らかい果肉をサラダやパスタなどの調味食材として使用することが増えている。
梅干しとちりめんじゃこを混ぜた米をだし汁で炊いた「梅ごはん」は、小田原市の郷土料理として親しまれている。梅のさわやかな香りとじゃこの旨味が食欲をそそり、体力が低下する夏にぴったりの一品である。




