農村関係人口について
農村関係人口とは
持続可能な農村を創造するためには、都市住民も含め、農村地域の支えとなる人材の裾野を拡大していくことが必要であり、そのためには、都市農業、農泊などを通じ、都市住民等が農業・農村に関わることで、農村のファンとも言うべき「農村関心層」を創出し、農村地域の関係人口である「農村関係人口」の創出・拡大や関係の深化を図っていく必要があります。農村関係人口については、都市部にいながら農村に関わる形から、農村での仕事への関わりや継続的な農村への訪問を経て、実際に生活の拠点を農村に移す形に至るまで、徐々に段階を追って農村への関わりを深めていくことで、農村の新たな担い手へとスムーズに発展していくことが想定されます。

参考施策
- 農山漁村関わり創出事業
潜在的な就農希望者等が、農林水産業や地域における様々な活動を体験する「農山漁村体験研修」の場を広げることにより、「農山漁村を知ってもらう」機会を提供し、地域との「関わり」を創出する取組等を令和4年度から支援しています。
農山漁村体験研修事例集(R4採択)(PDF : 1,463KB)
本事例集では、取組の概要や事業のポイント等を整理しております。農山漁村地域での新たなビジネス創出や外部人材との関わりづくりの参考にしてください。
事業の自走化のポイントと課題(PDF : 980KB)
令和4年度事業実施主体の取組や自走化の状況をJA共済総合研究所が分析し、自走化のポイントと課題を整理しました。地域との「関わり」を創出する取組の実施を検討する際にご活用ください。
- 棚田地域の振興
棚田は伝統・文化、美しい景観、教育、国土保全といった多面的機能を有しており、農業生産活動を主体としつつ、地域住民等の共同活動によって守られている国民共通の財産です。こうした棚田地域の活性化を図るため、全国271の優良な棚田を「つなぐ棚田遺産」として認定する取組や、企業等と棚田地域の連携を促進する「つなぐ棚田遺産オフィシャルサポーター」、棚田の魅力を「行って」「見て」「知って」もらうための「棚田カード」等の取組を実施しています。 - 農業遺産
社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、将来に受け継がれるべき重要な農林水産業システムを認定します。 - 「農泊」の推進について
農山漁村の活性化と所得向上を図るため、地域における実施体制の整備、食や景観を活用した観光コンテンツの磨き上げ、ワーケーション対応等の利便性向上、国内外へのプロモーション等を支援するとともに、古民家等を活用した滞在施設、体験施設の整備等を一体的に支援します。 - 都市農業の振興・市民農園について
都市住民と共生する農業経営の実現のため、農業体験や農地の周辺環境対策、防災機能の強化等の取組を支援し、その際、都市農地の貸借に関係する取組を優先します。また、国の施策の方向性に沿ったモデル的な取組や都市部の空閑地を活用した農地や農的空間を創設する取組等を支援します。 - 農山漁村発イノベーション
農林⽔産物や農林⽔産業に関わる多様な地域資源を活⽤し、付加価値を創出することによって、農⼭漁村における所得と雇⽤機会の確保を図る取組等を支援します。 - 農福連携の推進
農福連携の一層の推進に向け、障害者等の農林水産業に関する技術習得、障害者等に農業体験を提供するユニバーサル農園の開設、障害者等が作業に携わる生産・加工・販売施設の整備、全国的な展開に向けた普及啓発、都道府県による専門人材育成の取組等を支援します。 - 農村型地域運営組織(農村RMO)の推進 ~地域で支え合うむらづくり~
農村型地域運営組織(農村RMO)とは、複数の集落の機能を補完して、農用地保全活動や農業を核とした経済活動と併せて、生活支援等地域コミュニティの維持に資する取組を行う組織のことです。 - 「デジ活」中山間地域について
基幹産業である農林水産業の「仕事づくり」を軸として、地域資源やデジタル技術を活用し、多様な内外の人材を巻き込みながら社会課題解決に向けて取組を積み重ねることで活性化を図る地域を「デジ活」中山間地域として登録し、関係府省が連携しつつ、その取組を後押しします。
- 官民共創による農業・農村の課題解決のための取組について
令和6年度において、地域課題解決に向けた地域と民間企業のマッチングを行う官民共創の仕組を熊本県において試行的に実施します。
参考情報
企業版ふるさと納税(内閣官房・内閣府)を活用した農業・農村の課題解決事例
- ひろさき援農プロジェクト(援農ボランティアツアー)
- 小山町木質バイオマス発電事業(森の金太郎発電所)
- 『古都華の聖地』推進プロジェクト
- SDGsによる持続可能な共生・協働の森流通事業プロジェクト
- 熊本県農林水産業のブランド力・生産力・流通力の向上の取組
- 財部高校跡地を活用した南九州畜獣医学拠点事業
関連サイト
内閣府・内閣官房
- かかわりラボ(関係人口創出・拡大官民連携全国協議会)(外部リンク)
- 関係人口の創出・拡大(外部リンク)
- 地方創生未来技術支援窓口(デジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ、地方創生推進タイプSociety5.0型)、デジタル専門人材)(外部リンク)
総務省
国土交通省
お問合せ先
農村振興局農村政策部都市農村交流課
担当者:農村整備推進班
代表:03-3502-8111(内線5451)
ダイヤルイン:03-3502-6002