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農林水産省

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埼玉県 比企丘陵(ひききゅうりょう)地域

農林水産業システムの名称 「比企丘陵の天水を利用した谷津沼農業システム」

◇令和5年1月 日本農業遺産認定

特徴的な地形を活かした谷津田(やつだ)
(写真:特徴的な地形を活かした谷津田(やつだ))

河川からの引水が難しい丘陵地で、谷筋ごとに多数のため池を築くことで用水を確保。天水のみを水源とする農業システムは貴重な生態系や文化を守り育んでいる。

当地域は関東平野を流れる「荒川」右岸に位置するなだらかな丘陵地域であり、河川から水を引くことが難しく、谷筋ごとに多数のため池(谷津沼)を築くことで農業用水を確保してきました。1600年頃までに築かれた大小合わせて350以上にものぼるため池は天水のみを水源とし、谷津ごとに組織された「沼下」と呼ばれる水利組合がきめ細やかな水管理を行うことで、限られた水を無駄なく利用しています。ため池下部では稲作、丘陵地斜面では少量多品目の畑作を中心とした農業が営まれています。
今なお天水のみを水源とすることで閉鎖系の生態系が維持されており、谷津沼や丘陵地の斜面林は、多様な動植物の生育空間となっています。絶滅危惧種の淡水魚「ミヤコタナゴ」が約40年前まで生息しており、現在は野生復帰を目指して種の保存と環境整備の取組が続けられています。

谷頭部の「ため池」と谷津田・斜面の畑伝統文化「捕り会」復活に向けたため池でのイベント
(写真左:谷頭部の「ため池」と谷津田・斜面の畑 / 写真右:伝統文化「捕り会」復活に向けたため池でのイベント)

比企丘陵地域紹介動画(外部リンク)


地域概要・保全計画

参考

お問合せ先

農村振興局農村政策部鳥獣対策・農村環境課農村環境対策室

担当者:農業遺産班
代表:03-3502-8111(内線5621)

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