低落差・小流量の箇所における低コスト発電施設の実証
農林水産省では、これまで活用されることが少なかった低落差・小流量を対象とした小水力等農業水利施設利活用実証事業を実施し、低コスト発電施設の導入に係る技術の実証を平成21年度から平成24年度に行っています。 |
年度 |
平成21年度 |
平成22年度 |
|||
---|---|---|---|---|---|
実証箇所 |
|||||
設置位置 |
農業用水路(急流工) |
農業用水路(落差工) |
農業用水路(急流工) |
農業用導水路(落差工) |
農業用水路(急流工) |
事業主体 |
岩手県土地改良事業団体連合会 |
石川県土地改良事業団体連合会 |
大分県土地改良事業団体連合会 |
新潟県土地改良事業団体連合会 |
鳥取県土地改良事業団体連合会 |
計画有効落差 |
H=2.16m |
H=1.0m |
H=7.99m |
H=6.35m |
H=3.0m |
計画最大流量 |
Q=0.41m3/s |
Q=0.38m3/s |
Q=0.45m3/s |
Q=0.31m3/s |
Q=0.04m3/s |
計画最大出力 |
4.9kW |
2.4kW |
25kW |
9.9kW |
0.7kW |
水車タイプ |
チロリアンクロスフロー水車 |
縦軸らせん水車 |
縦軸直結プロペラ水車 |
チロリアンクロスフロー水車 |
マイクロクロスフロー水車 |
実証内容 |
発電効率の検証 低コスト資材の検証 |
発電出力の検証 騒音レベルの検証 |
発電効率の検証 低コスト資材の検証 |
発電効率の検証 |
発電効率の検証 |
実証結果 |
発電効率56%を確認 |
出力2.3kWの出力を確確認 水車設置箇所の騒音レベルは最大76db(デシベル) |
発電効率68%を確認 |
発電効率51%を確認 |
発電効率61%を確認 軽量化による低コスト化の確認 |
課題 |
落葉等が水車に絡みつく |
スクリーンに多くのゴミが付着 |
スクリーンに多くのゴミが付着 |
ゴミ対策として、取水部での除塵(スクリーン)とゴミ払い機能の併用等について、検証が必要 |
取水時のエアの混入 |
設置状況 |
|
|
|
|
|
年度 |
平成23年度 |
平成24年度 |
|||
---|---|---|---|---|---|
実証箇所 |
|||||
設置位置 |
農業用水路(落差工) |
農業用溜池(取水工) |
農業排水路(落差工) |
農業用水路(落差工) |
農業用水路(落差工) |
事業主体 |
東京発電(株) |
青森県土地改良事業団体連合会 |
富山県土地改良事業団体連合会 |
青森県土地改良事業団体連合会 |
東京発電(株) |
計画有効落差 |
H=1.3m |
H=5.0m |
H=1.2m |
H=1.5m |
H=1.6m |
計画最大流量 |
Q=0.40m3/s |
Q=0.41m3/s |
Q=0.70m3/s |
Q=0.5m3/s |
Q=0.5m3/s |
計画最大出力 |
2.9kW |
12kW |
5kW |
6.1kW |
5.3kW |
水車タイプ |
チロリアンクロスフロー水車 |
クロスフロー水車 |
クロスフロー水車 |
クロスフロー水車 |
チロリアンクロスフロー水車 |
実証内容 |
発電効率の検証 |
発電効率の検証 |
除塵施設が不要な水車によるゴミ対策の検証 |
複数の小規模な落差を利用した導水管路による発電の検証 |
発電効率の検証 |
実証結果 |
汎用型水車の発電効率59%を確認 通水した状態で容易に保守管理を行えることを確認 |
発電効率65%を確認 |
発電効率43%を確認 |
発電効率69%を確認 |
発電効率68%を確認 |
課題 |
・汎用的な設置方式について、他地点での検証が必要 |
施設全体の安定性については、引続きモニタリングが必要 |
ゴミの流下については他地点での検証が必要 |
|
水流内を流れるゴミへの対策は未だ十分ではなく、更なる検討・対策が必要 |
設置状況 |
|
|
|
|
|
農村振興局整備部地域整備課
担当者:農村資源利活用推進班
代表:03-3502-8111(内線5615)
ダイヤルイン:03-6744-2209
FAX:03-3501-8358
農村振興局整備部水資源課
担当者:水利施設強靭化班
代表:03-3502-8111(内線5593)
ダイヤルイン:03-3502-6246
FAX:03-5511-8252