ビジュアルパンフレット「土のものがたり」
緑豊かな農地の「土」をテーマにした全国各地の農村景観についてご紹介いたします。豊穣を願う「妙高山と水田(新潟県妙高市)」

(写真の説明)
新潟県南西部、長野県境にある妙高火山群の主峰、標高2454mの妙高山には豊富な温泉源があり、すそ野には温泉郷や牧場が広がっている。
火口原からは大田切川、白田切川などが流れ出し、下流は深い峡谷をなして関川に流れ込み、周辺の水田を潤している。
春には山腹に残雪と黒い岩肌とのコントラストによる雪形が現れ、農作業の始まりの目印とされている。
大地を耕す「丘のまちびえい(北海道川上郡美瑛町)」

(写真の説明)
北海道のほぼ中央、十勝岳連峰と夕張山系との間に位置している。馬鈴薯、小麦、甜菜、豆類などの畑作農業を基幹産業としている。
同じ圃場でも作付が毎年変わることにより美瑛独特の「パッチワーク」と表現される丘陵地帯の田園風景を作り出している。
町全域を「景観計画区域」の対象としており、「美しい日本のむら景観百選」に選定されている。
食を生み出す「浅間山とキャベツ畑(群馬県吾妻郡嬬恋村)」

嬬恋村は、群馬県の西端に位置し、夏の冷涼な気候を活かした高原野菜の栽培が盛んで、高原キャベツの産地として知られている。
浅間山は嬬恋村と長野県北佐久郡軽井沢町及び御代田町との境に位置し、世界でも有数な活火山として知られている。
この浅間山などの火山に囲まれ、火山灰を含む排水の良い、栄養の豊かな黒ボク土が畑に多いことも、キャベツの栽培に適している要因の一つである。
歴史を紡ぐ「壬生の花田植(広島県山県郡北広島町)」

中国地方山地の村々で古くから行われてきたお囃子を伴う共同の田植行事。
田の神サンバイを迎え、美しく飾った十数頭の花牛によって、鶴の巣ごもりや八重だすきなどの代かきの秘技が繰り広げられる。
古典的な稲作儀式で、ユネスコ無形文化遺産に登録され、人類の無形文化遺産の代表的一覧にも登録されている。
未来をつくる「スマート農業による代掻き(北海道士別市)」

営農の省力化や労力軽減をはじめ、先人達のノウハウである栽培技術の継承のため、AI・ドローン・ロボット等を活用した農業の自動化による無人化が進められている。
気候や土壌に最適な肥料を割り出し、品質の向上だけでなく、農村の環境保全にも貢献していく取組がこれからの農業の形として期待されている。
農業農村整備(NN)とは

農業農村整備は水や土を相手に、自然との共生を図りながら営まれる農業を支援するため、必要な農業用水を確保するためのダムやため池の建設、営農条件を改善するための水田・畑の整備、農村の環境整備などを行っている事業の総称。
令和3年3月に、今後5年間の方向性を示した新たな土地改良長期計画が策定された。 新たな土地改良長期計画についてはこちら
お問合せ先
農村振興局整備部設計課
代表:03-3502-8111(内線5561)
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