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特集1 新しい可能性もいっぱい やっぱり、お米が好き!(4)

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米飯給食で子どもたちをごはん好きに!

精米したてのお米が週に2、3回、産地から直送
新鮮でおいしいから、みんなパックパク!
墨田区立押上小学校(東京都)


サバの味噌煮は人気メニューの1つ。「ごはんと食べたらおいしい!」と子どもたち

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この日のメニューは、ごはん、サバの味噌煮、白菜のゆず胡椒和え、長芋の素焼き、豆腐のすまし汁、牛乳

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献立のポイントを書いた手紙を、毎日各クラスに1枚給食ワゴンに載せて配布

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「和食を身近に提供することで、素材の味を感じとれる舌を育てていきたい」と松本先生

「和食を身近に提供することで、素材の味を感じとれる舌を育てていきたい」と松本先生
東京都墨田区では区立小学校で米飯給食を週3回取り入れています。その中で今年度から「週4回」に頻度を増やしたのが、押上小学校です。理由について学校栄養職員の松本恭子先生はこう話します。

「区内の近隣校の協力を得て、子どもたちの食事調査を行いました。すると、朝食では3分の2の児童が、ごはんではなくおもにパンを食べていることがわかって……」

それまでは、昼食だけが並ぶ給食の献立表を見て、ごはんが3回、パンと麺が各1回でバランスがとれていると思っていた松本先生。しかし、1日の生活で考えたとき、給食がごはんでない場合「朝はパン、昼もパン、夜はラーメンやパスタなどの麺かごはん」と、1日で一度しか、または一度もごはんを口に入れない子が多数いると知り、ごはんを週4日に増やすよう提案したのです。

校内には米の保管場所がないことが課題でしたが、墨田区と防災協定を結ぶJA山形おきたまと連携し、週1回から週2、3回の産地直送が可能に。精米したての、新鮮でおいしいお米が食べられるようになりました。

さらに、松本先生が重視しているのは、「ごはんとおかずを合わせて食べるとおいしい」と、子どもたちに舌で覚えてもらうこと。そのため、献立には旬の食材を多く取り入れるだけでなく、旬について全身で感じ、記憶してもらいたいと、食材を持って教室に出向くなどの工夫も。今では白ごはんの日は食べ残しがほとんどなくなりました。

「今後も、ごはんを主食とした“和食は世界一”を合言葉に、子どもたちの健康な体はもちろん、それを支える生産者や日本の風土を守り育む学校給食を目指します」(松本先生)

JA山形おきたまの生産者との交流会。日ごろ聞けない話に、子どもたちは興味津々

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  5年生は、稲作の一連の流れを学習するため、屋上の小さな田んぼやバケツ稲で米を栽培

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