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農林水産省

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特集 人も家畜も笑顔になれる これからの田んぼの話(2)

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お米の需要が減少している今こそ  田んぼをフルに活用しよう!



私たちの食生活に欠かせないごはんなどの主食用米。主食用米の需要が減り続ける昨今、
これからの田んぼのあり方に注目が集まっています。
地域の活性化にもつながる飼料用米の生産で、田んぼの有効活用を目指します。


start!


お米の国内消費量はだんだん減っています。しかし、安定した食料供給や国土・自然環境の保全のためには、田んぼを維持し続けなければなりません。
たまごのイラスト

田んぼをフル活用するために注目されているのが、飼料用米の生産。人が食べる量が減った分を、家畜のエサに振り分ける仕組みです。
たまごのイラスト

田んぼをフル活用するために注目されている「飼料用米」

お米は私たち日本人にとって欠かすことのできない大切な主食。ところが、高齢化や人口減少、食生活の変化などにより、一人あたりの消費量はここ50年でほぼ半分にまで減ってしまいました。今後もこの傾向は続くことが予想されています。

お米を生産する田んぼは、食料の生産以外にも、洪水や土壌侵食の防止、河川の水量を安定させるなど、国土・自然環境の保全などのさまざまな機能を担っているため、維持しておく必要があるのです。

そこで、主食用以外の家畜のエサにする飼料用米などの作物を生産。優れた生産装置である田んぼをフルに活用し、国産で作られるものの割合や、生産する力を高めていくことが求められています。


主食用米等の需要量の推移
平成8/9年944万トン 平成25/26年787万トン。

※注:平成8/9年の値は平成8年7月~9年6月まで、平成25/26年の値は平成25年7月~26年6月までの需要量
資料:米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(平成27年3月)
田んぼのさまざまな機能って、何?
降水 畦畔 田面 堰板 水の出口


田んぼには、食料の生産以外にも、さまざまな機能があります。例えば、洪水の防止。田んぼには堰板(せきいた)が設置され、水の出口が狭くなっています。それにより、大雨が降っても、田んぼに水が貯まることで流れ出る水量が減るので、洪水を防ぐことができます。
トウモロコシなどの家畜のエサは、ほとんどが輸入されています。それを国産の飼料用米に替えていくことで、安定的に供給できるのです。
たまごのイラスト

飼料の自給率アップで農畜産業を活性化

国内の畜産飼料の25~26%は、国内で賄っています。このうち「濃厚飼料」と呼ばれる穀物を中心とした飼料は、11~12%程度にとどまっています。

一方、経営コストに占める飼料費の割合はかなり高く、採卵経営に至っては約70%。その飼料が輸入頼みという状況は、飼料の安定供給という観点から考えても不安定であり、輸入飼料の高騰は、畜産経営への直接的な打撃につながります。

そこで農林水産省では、平成37年度までに飼料の供給量に占める国産の割合(自給率)を40%にすることを目標に定めました。

目標達成には、濃厚飼料の一つである飼料用米の増産が不可欠です。飼料用米の生産量を増やすことで、安定供給が可能となります。”国産のエサ””米育ち”などを謳って畜産物のブランド化も図れるほか、耕畜連携による地産地消の推進など、農畜産業の活性化にもつながると期待されています。

経営コストに占める飼料費の割合 牛肉44%。生乳48%。豚肉67%。鶏肉66%。鶏卵69%。 資料:平成25年度畜産物生産調査、平成25年営農類型別経営統計より作成

安定して供給される
国産飼料用米なら
安心かも…
人と牛のイラスト
次からは事例を紹介

トキワ養鶏が進める循環型農業
とは…

青森県にある常盤村養鶏農業協同組合(トキワ養鶏)では、休耕田を利用した飼料用米作りを稲作農家に提案。「稲作農家さんは休耕田を有効に使うことができ、私たちも安定した飼料の供給が受けられます。消費者の皆さんからも、生産者の顔が見えると安心のお言葉をいただいています」
(トキワ養鶏・三浦祐哉主任)

地産地消の循環型農業で、
生産者、消費者のみんなが笑顔に!


トキワ養鶏・三浦祐哉主任の写真


たまごのイラスト
トキワ養鶏さんの飼料は、約7割が国産。しかも地元で採れたものを使っています。