特集 人も家畜も笑顔になれる これからの田んぼの話(5)
田んぼの未来は私たちの未来 飼料用米110万t生産への一歩を踏み出そう
田んぼの理想的な未来の姿を描くため、さまざまな取り組みでフル活用を推進していきます。 |
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稲作農家と畜産農家のマッチングで産業を活性化農林水産省では、地域内で飼料用米を生産する稲作農家と、その利用を求める畜産農家とを結びつけていくため、各自治体に呼びかけ、稲作農家と畜産農家とのマッチングを積極的に行っています。山形県山辺町では町が中心となって、地元の稲作農家が作る飼料用米を、町内で養豚業を営んでいた山形ピッグファームで活用できる体制をつくり、地元の米で育った豚、「舞米豚」のブランド化を実現しました。 山形ピッグファームの阿部秀顕代表取締役は「オレイン酸が多く、味が良いと評判の舞米豚。知り合いの農家さんが作った飼料用米を使って、町のブランド品の確立、産業の活性化に貢献できたことは、とてもうれしいです」と語っています。 |
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みんなで取り組む田んぼづくり田んぼをフル活用することで、飼料用米110万トンという生産努力目標が達成されれば、食料と飼料の自給率アップ、地産地消による生産品のブランド化、治水、自然環境や景観の保全など、地域の農畜産業の振興だけでなく、みんなの暮らしも豊かになる未来を描くことができます。それは、お米の生産性を高められる稲作農家はもちろん、飼料用米を安定して仕入れられる畜産農家、おいしい肉や卵を食べられて美しい国土で暮らせる一般消費者も含め、みんなが幸せになれるということ。10年後に日本各地の田んぼがフル活用されることを目指して、国や自治体、農家などが一体となった取り組みを続けていきます! 田んぼのフル活用を目指そう! 田んぼをフル活用した飼料用米の生産は、稲作農家、畜産農家、消費者に大きなメリットをもたらします。![]() |
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【飼料用米についてもっと知りたい方は…】
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『別冊現代農業』2015年3月号 『とことんつくる 使う 飼料米・飼料イネ』 『DVDつくるぞ 使うぞ 飼料米・飼料イネ』(全2巻) 発行/一般社団法人 農山漁村文化協会 http://www.ruralnet.or.jp 〔外部リンク〕 |
文/城田晃久(フリート) 撮影/原田圭介(卵かけごはん) イラスト/風間 真(フリート)