明日をつくる ~東日本の復旧・復興に向けて~(3)
豊穣な大地を取り戻し 子どもたちの笑顔があふれる村へ
宮城県石巻市 株式会社宮城リスタ大川
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![]() ![]() 社長の大槻幹夫さん。震災を機に以前からの懸案だった法人化を実現し、早期の営農再開に結びつけた ![]() 20代の若手社員も入社し、菊栽培などの作業に精力的に取り組んでいる ![]() 被災地域農業復興総合支援事業を活用し導入したコンバイン。他にトラクター、田植機(乗用型)などの機械類、菊栽培のハウス建設も同事業を活用した ![]() 多面的支払交付金で取り組む法面(のりめん)の草刈り作業 ![]() 復旧した農地で、収穫を待つ実った稲を見つめる大槻さん。完全復旧まではまだ時間を要するが、確かな手ごたえを感じている |
復興のために法人化を決断 稲作とともに菊栽培を導入
石巻市の北東部に位置し、北上川の下流右岸に広がる水田地帯。一部の農家では畜産の複合経営も行われていましたが、ほとんどが小規模な稲作農家という状況に加えて、現役世代の高齢化も深刻になっていました。 |
![]() 秋彼岸の出荷に向けハウス内で育つ菊。生産50万本、1年あたり2.5回の収穫が目標 ![]() 新たに導入した菊の選別機。仙台市や石巻市の市場での販売を足掛かりに地域の特産化を目指している ![]() 復旧した農地で4年ぶりに行われる稲の刈り取り作業 ![]() 法人として周年雇用を目指しつつ、一丸となって復興に取り組む ![]() 秋刈り取られた籾が運ばれる北上地区共同乾燥調製貯蔵施設(北上カントリーエレベーター)。平成25年9月に運用開始、3,000tの貯蔵能力を備え、水田500ha分のコメの乾燥、貯蔵ができる |
先祖が残した大地を守り、子どもの歓声を取り戻す
すでに70歳を超えた大槻さんですが、若い人たちと一緒に日々復興に取り組む姿に、衰えは見られません。 |