トップランナー 今、この人たちが熱い vol.3
JA北魚沼(新潟県)
「雪」を「米」に利用し、さらなるブランド力強化へ
「魚沼コシヒカリ」と言えば、誰もが認める米のトップブランドの一つ。その魚沼地方で、“米”にまつわる新たな取り組みが注目を浴びています。環境に優しく、米の付加価値向上にもつながる「雪室(ゆきむろ)倉庫」で貯蔵された米の販売、飼料用米を食べて育った牛の生乳によるジェラートの開発など、「北魚沼産ブランド」の強化に奮闘する、JA北魚沼の取り組みを紹介します。 |

飼料用米で育った牛から採れた生乳の味わいが魅力。カップのフタはホルスタインの模様で魚沼市の形を表現。1個380円(税込み)
冬の豪雪を米の貯蔵に利用 |

JA北魚沼の特徴的な取り組み
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![]() 1.3つの異なる温度の貯蔵室 雪室倉庫には5度、10~15度、13~15度という3つの異なる温度の貯蔵室を備え、米の食味・品質ごとに保管を分けている |
![]() 2.冷気循環により高品質貯蔵を可能に エアコンより全体の温度が安定し、かつ湿気も最適に保てるのが雪室最大のメリット。夏場の米の劣化を防ぐことができる |
![]() 3.機械式低温貯蔵室も併設 天候により降雪が少ない場合も想定し、3室のうち1室はエアコンで温度調整をしてリスクを低減 |
![]() 4.本州最大規模の雪室 貯雪量1,500tの雪室は本州最大規模。断熱性に優れ、2月に雪を運びこめば翌シーズンまで追加の必要がない |
![]() 5.「雪室貯蔵米」の直販 雪室倉庫で貯蔵した「雪室貯蔵米」は、個人への直販が中心。一般的な魚沼コシヒカリより高価だが、好評だという |
![]() 6.JA北魚沼GAP部会を設立 生産者団体が活用する農場管理の基準であるJGAP団体認証を取得。ブランド力向上と地域営農活動の発展を目指す |
JA北魚沼
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所在地 | 新潟県魚沼市 |
職員数 | 325人 |
正組合員数 | 6,406人 |
准組合員数 | 5,358人 |
販売品販売高 | 52億7,100万円 |
※ 平成27年1月末現在
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