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特集 野菜をもっと食べよう!(3)

[消費] 家庭で手軽に国産野菜を食す! カット野菜あれこれ



洗う、切るの手間をはぶいたものから、下ゆで、加熱など下処理済みのものまで種類も豊富。
調理が簡単で便利なだけでなく、経済的&エコ!とカット野菜が人気を集めています。


洗う、切るの手間をはぶいたものから、下ゆで、加熱など下処理済みのものまで種類も豊富。調理が簡単で便利なだけでなく、経済的&エコ!とカット野菜が人気を集めています。

1.冷凍野菜
風味と栄養をそのまま急速凍結。手間のかかる皮むきやアク抜きなどの下処理済み、カットもされているので、下ごしらえは不要。袋から必要な量を出してそのまま調理できるのが魅力です。みそ汁に入れたり、おひたしや煮物などに幅広く使えます。
「九州のカットほうれん草」「北海道のかぼちゃ」/日本生活協同組合連合会

2.袋入りサラダ
新鮮・シャキシャキの野菜を袋からお皿に出すだけ、の手軽さが最大の魅力。マリネにしたり、冷製パスタの具としても利用できます。
「トップバリュ 5種野菜とキャベツの千切り」/イオン(※)、「3種レタスのイタリアンサラダ」/イトーヨーカドー、「10品目のサラダ かぼちゃやリーフ」/サラダクラブ
天候等の事情により産地が変更となる場合があります

3.加熱調理用セット
「たくさんの種類を少しずつ使いたい」「野菜を丸ごと買っても使いきれない」という一人暮らしや小家族におすすめ。炒め物はもちろん、焼きそばやラーメン、鍋、スープ、みそ汁の具材など、活用法は自由自在。
「洗わずそのまま調理ができるニラもやし炒め」「洗わずそのまま調理ができるキャベツ炒め」/富士食品工業

4.蒸気加熱済み野菜
カットした野菜を短時間で加熱加工し、野菜の持つうまみを閉じ込めています。根菜類を少しずつ、種類を多く使いたい煮物や豚汁などが手軽に。
「下ゆで豚汁の具」「下ゆで筑前煮の具」/クローバー食品



人にも環境にもやさしいカット野菜
カット野菜の魅力は、何といっても「調理の簡便さ」。女性の社会進出などを背景に、すぐに使える"即食""時短"食材として、忙しい人の間で人気が高まっています。

また、小家族や高齢者世帯では、丸ごと1個の野菜を新鮮なうちにはなかなか使いきれません。その点、カット野菜なら、さまざまな種類を必要な量だけ使えるため、せっかく買ってきた野菜を無駄にしてしまうこともなく経済的。カット野菜は価格が安定しているというのも嬉しいポイントです。

さらに、カット野菜は可食部分だけがパッケージされているので、家庭でのゴミの削減につながるというメリットもあります。

簡便化ニーズと、食の安全に対する意識の高まりを受け、ここ数年で国産カット野菜のバリエーションは急増。すぐに食べられる袋入りサラダのほか、カットや下ゆでなどの手間がはぶける冷凍野菜、さまざまな具材が入って炒めるだけで1品が作れる加熱調理用セット、調理の時間が大幅に短縮できる蒸気加熱済み野菜などの種類があり、スーパーの店頭を賑わせています。

また、国産のカット野菜は、家庭用だけでなく、加工・業務用でもニーズが高まっています。中食・外食産業にカット野菜を提供しているデリカフーズも「加工・業務用のカット野菜の需要はここ2年ほどで増加。特に食に対する安全意識の高まりから、国産野菜の引き合いが増えている」と言います。



取材・文/岸田直子
撮影/原田圭介