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農林水産省

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特集1 食生活(3)

[Child]子供の食生活の問題 栄養が十分にとれない子供たち



ひとりきりで食事をとる子どもが増えています。失われたのは温かな団らんの場だけではありません。心配なのが栄養の偏りであり成長期の体や心への影響です。

栄養が十分にとれない子供たち 栄養が十分にとれない子供たち


ライフスタイルの多様化で子どもの間にもひろがる孤食
ひとりでとる食事は子どもの間にも広がっています。

近年、核家族化やライフスタイルの多様化により、家族が揃って食卓を囲む機会が少なくなっています。仕事が忙しいために長時間労働となったり、塾や習い事をする子どもが増えていることから、子どもたちだけで食べる「孤食」が増えています。

また、食べ物があふれた現代では子どもは容易に好きな物を手に入れられます。育ち盛りに好きな物ばかり食べることで栄養が偏るおそれがあります。

子どもの基本的な生活習慣(朝食)の重要性
基本的な生活習慣の乱れも見られます。

朝食を食べないことがある小・中学生の割合は、小学校6年生では12.5パーセント、中学校3年生では16.2パーセントとなっています。

文部科学省の「全国学力・学習状況調査」などによると、毎日朝食を食べる子どもほど、学力や体力の向上がみられるというデータもあります。

子どもたちが健やかに成長していくためには、適切な運動、十分な休養・睡眠の他、調和のとれた食事も大切です。

子ども6人に1人が貧困 懸念される健康面への影響
貧困の問題もあります。所得格差の拡大や離婚によるひとり親世帯の増加が背景にありますが、心配されるのが健康への影響です。

厚生労働省の研究班が平成25年に小学5年生を対象に行った調査では貧困世帯の子どもは「休日に朝食を食べない」、「家庭で野菜を食べる頻度が低い」など食生活の乱れが顕著で、炭水化物が多く、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足していることもわかりました。

政府は「子どもの貧困対策の推進に関する法律」を作り、ひとり親世帯の子どもの居場所づくり、食育に対する支援などの対策を講じています。あわせて親の世代を含め、ライフスタイルの多様化を前提として仕事と生活の調和に配慮した食育を展開していく必要があります。


貧困世帯の子どもの食生活
貧困世帯の子どもの食生活
※数値は一般世帯を1としたときの割合(オッズ)比を示しています。
出典:厚生労働省研究班・村山伸子代表(4地域19校の小学5年生全数調査923人)



取材・文/下境敏弘


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