特集2 飴(あめ)(2)
日本の「飴」
昔懐かしい味を今でも楽しめる、さまざまな飴を集めました。
中には、現代のライフスタイルや味覚に合わせて進化し続けているものもあります。 |
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金平糖 ポルトガル語で砂糖菓子を意味する"コンフェイト"が語源。保存性が高く、非常食としても役立つ。 「かわいい小瓶入り金平糖【天然金平糖】」(46グラム/税込み410円)青木光悦堂 |
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バター飴 ほのかなバター風味で、北海道を代表する飴。北斗市のトラピスト修道院では、修道士自らが製造。 「トラピストバター飴」(180グラム/420円)トラピスト修道院製酪工場 |
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マキノ式飴 戦前から続く菓子店の飴。糸魚川市の名物として有名に。飴専門店となった今も全国からファンが訪れる。 「マキノ式飴(袋入りミックス)」(33個/税込み644円)牧野製飴店 |
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ボンタン飴 南九州の果実"ボンタン"の香りを活かした飴。大正13年発売のロングセラー。 「ボンタンアメ」(14粒/参考価格120円)セイカ食品 |
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有平飴 江戸時代、南蛮から伝わった砂糖菓子"アルフェニン"の和名。梅干しに似た見た目から"梅ぼ志飴"とも呼ばれる。 「榮太樓飴 梅ぼ志飴(小缶)」(90グラム/360円)榮太樓總本鋪 |
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黒飴 ミネラルやビタミン豊富な黒砂糖を使用し、直火で炊き上げ、碁石(那智黒石)の形にした飴。 「黒あめ那智黒」(120グラム/税込み270円)那智黒総本舗 |
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ドロップ 明治41年、それまで英国から輸入していたドロップを佐久間惣治郎が初めて国産化。 「サクマ式ドロップス」(115グラム/200円)佐久間製菓 |
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組飴 明治時代より続く東京名物。子どもの顔の形に組んだ、約50キログラム太さ35センチメートルの飴を直径約2センチメートルになるまでのばして作る。 「金太郎飴 面切」(420円~)金太郎飴本店 |
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塩飴 塩分と糖分を同時に補給。熱中症対策として"にがり"のミネラルを含むものが人気だ。 「天塩の塩あめ 塩味」(80グラム/189円)天塩 |
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ハッカ飴 昭和初期から親しまれていた味を再現。天然薄荷(ハッカ)の結晶を使ったミントキャンディ。 「ハッカ飴(リーフタイプ)」(270グラム/税込み410円)北見ハッカ通商 |
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黄金飴 表面をなめらかにして、気泡も入らないようにした製法。砂糖と水飴だけで、宝石のように仕上げる。 「黄金糖」(130グラム/参考価格200円)黄金糖 |
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から芋飴 砂糖が貴重な時代、唐芋(薩摩芋)を水飴にしたのが起源。直火釜で炊いて柔らかく仕上げる。 「からいも飴」(130グラム/170円)冨士屋製菓 |
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りんご飴 アメリカが発祥で、日本でもお祭りの定番品。国内初のりんご飴専門店も新宿にオープン。 「特製りんご飴・ポムダムール(プレーン味)」(税込み500円)ポムダムールトーキョー |
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カンロ飴 1955年発売。水飴と一緒に煮詰めても焦げにくいしょうゆの開発により完成した、日本人が好む優しい味。 「カンロ飴」(155グラム/194円)カンロ |
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べっこう飴 その名の通り、亀の甲羅のような美しい光沢が特徴。昔ながらの素朴な味わいが楽しめる。 「べっこう飴」(90グラム/300円)みやこ飴本舗 |
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生姜飴 "体を温める"とされる生姜で黒糖を包みこんだ飴。風邪の季節に乾燥しがちな喉を潤す。 「生姜糖」(135グラム/参考価格160円)日進製菓 |
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冷やし飴 主に関西で親しまれている、生姜味の水飴ドリンク。冬場はお湯で割った"あめ湯"にもできる。 「ひやしあめ」(600円)大文字飴本舗 |
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きな粉飴 駄菓子の"きなこ棒"がルーツ。きな粉と黒みつを練り合わせた、しっとり柔らかな食感。 「きなこ飴 お徳用」(310グラム/500円)松屋総本店 |
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大坂飴 豊臣秀吉が好んで食べたといわれる摂州の「平野飴」を復刻。新たなフレーバーも加えた全8種。 「大坂飴」(60グラム/400円)ひとつぶ |
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千歳飴 七五三のお祝いに欠かせない、紅白の長い飴。ベーシックなミルク味のほか、レモンや抹茶味などもある。 「千歳飴」(1本80円)岩井製菓 |
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綿飴 縁日に欠かせない綿飴が再び注目の的に。東京・原宿ではカラフルで大きなサイズの綿飴がブーム。 「TOTTI 3色わたがし」(税込み600円)TOTTI CANDY FACTORY |
※価格は、断りのある場合を除き、メーカーの希望小売価格(消費税別)です。
取材・文/隅藏なおみ(Office彩蔵)
撮影/舩津祐太朗
撮影/舩津祐太朗