日本各地、旬の食材を提供する農家や漁師など、食のスペシャリストたちが、専門家だからこそ知っている秘伝のレシピを紹介。食材の味覚や、栄養を引き出し尽くす! 達人ならではのレシピをお見逃しなく!

清涼感のある甘酸っぱさが特徴のさくらんぼは、初夏から最盛期を迎えます。さくらんぼの品種のなかでも、収穫量全国一を誇る山形県で栽培されている品種が、「佐藤錦」です。佐藤錦は、宝石のルビーのように真っ赤な色づきと光沢を持ち、甘さのなかに適度な酸味が加わったジューシーな食味で知られています。
おかざき農園
岡崎 貴嗣さん(山形県東根市)

佐藤錦は、東根市の佐藤栄助氏によって品種改良され、のちに「砂糖のように甘い」と「佐藤さんが作った」という2つの意味から名づけられたさくらんぼです。通常のさくらんぼよりもすこし旬が短く、品質管理もデリケートなので、ちょっとした気温の変化にも気を配る必要があります。
「果実に雨があたることで生じる『実割れ』なども多く、それを防ぐため、園地にビニールシートを張って樹を覆う雨除け施設を開発するなど、手間を惜しまず、おいしいさくらんぼ作りを続けてきました」と、その苦労を語る岡崎さん。
東根市はさくらんぼ栽培に適した風土、土壌が揃っています。昼夜の寒暖差が大きいので、果樹の生育に好影響を与えるとともに、果実の甘みを引き出してくれます。また、水はけがよく、土壌水分が少ないことも果実の濃い甘みにつながるとされています。


「さくらんぼは、カリウムを比較的多く含みます。さくらんぼの適度な摂取は、カリウムによる利尿作用、むくみを抑える効能、高血圧の予防効果が期待できます」
(監修 仁愛大学健康栄養学科准教授 佐藤真実さん)
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さくらんぼは常温で保存するようにしてください。新聞紙、クッキングペーパーなどに包み涼しいところで保管するようにしましょう。
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食べる直前に氷水にさらします。氷水に使用する水は、できればミネラルウオーターを。大きめのボウルに、たっぷりの氷水を用意しましょう。
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2の氷水に30秒ほどさらしてください。
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ツヤが増した美しいさくらんぼ。甘味がさらに増し、上品な味わいを楽しむことができます。また、外出先で食す場合は、あらかじめ水筒に氷水を入れておくことで、同じようにおいしくいただくことができます。

ここがポイント!
さくらんぼは温度変化にデリケートなため、時間がたてばたつほど風味は損なわれてしまいます。また、保存に冷蔵庫を使うと、水滴がさくらんぼに付き傷みの速度を速めてしまいます。新聞紙などにくるみ涼しい所に保管するようにしてください。

そのままで食べるのがおすすめですが、量が多く、一度に食べきれない場合はカルピスの原液に浸し、凍らせて食べるのもおすすめです。カルピスの程よい酸味がアクセントとなり、違った味わいを楽しめます。
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