日本各地、旬の食材を提供する農家や漁師など、食のスペシャリストたちが、専門家だからこそ知っている秘伝のレシピを紹介。食材の味覚や、栄養を引き出し尽くす! 達人ならではのレシピをお見逃しなく!

代表的な夏野菜の一つであるきゅうりは、暑い夏に最盛期を迎えます。群馬県高崎市倉渕町で野菜作りに取り組む生産者団体「くらぶち草の会」が栽培するきゅうりは、一般的なものよりも皮が薄いため、パリッと歯切れが良くシャキシャキの食感。水分が豊富で夏の水分補給にも最適です。
くらぶち草の会
水野 宏泰さん(群馬県高崎市)

高地に位置する倉渕町は昼夜の寒暖差が大きく、おいしい野菜作りに最適な気候。また、農薬や化学肥料などに頼らない有機認証を取得した畑で栽培しており、土には堆肥を使用することでコクとうま味のあるきゅうりに育ちます。一般的には生産性を高めるためにかぼちゃの根に接ぎ木をして栽培する方法が主流ですが、水野さんはきゅうり本来の味を追求するために、接ぎ木をしない「自根栽培」という方法を採用しています。
「ビニールハウスなどを使わない露地栽培のため、厳しい環境下での栽培になりますが、丈夫で元気に育つように手入れを欠かさず、安定しておいしいきゅうりを収穫できるように研究を積み重ねています」。
好条件な環境と手間ひまを惜しまない栽培方法で育てられたきゅうりは、思わずガブッとかぶりつきたくなるほどみずみずしい食感です。


「きゅうりは、体内のナトリウムの排出を促進し血圧を下げてくれるカリウムを含むので、血圧を気にされる方におすすめ。汗をかいて体内のカリウムを失いやすい夏には、積極的に食べたい野菜です」(監修:管理栄養士・国際中医薬膳師 清水 加奈子さん)
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1
きゅうり、ちくわをそれぞれ5ミリメートルの厚さの斜め切りにします。
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2
フライパンに油を熱し、1を加え、さっと炒めます。
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3
和風だしの素、塩、こしょうで調味します。
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4
アレンジとして、3に酒(大さじ2)を加え、水(大さじ3)で溶いた片栗粉(小さじ1)でとろみをつけてもおいしいです。

ここがポイント!
きゅうりのシャキシャキ感が残るよう、炒めすぎないようにしましょう。他にもきゅうり2本をじゃばら切りにし、食べやすい大きさにちぎってからしばらく置いたものに、すりおろしたにんにく2分の1片とめんつゆ(3倍濃縮)大さじ1であえた即席あえものもおいしいです。

きゅうりは浅漬け、ぬか漬けなどの漬物にするのに相性の良い野菜。保存期間も延びるので、たくさんある時は漬物にするのも手です。
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